青(19歳)
■心が還る音楽 【MUSIC】
パパ
パパが死んで一ヶ月、失ったのと同じくらい得たものがあった。急にいなくなっちゃって、いつ会ったのかもいつ話したのかもはっきりしない、後悔の毎日で謝ってばかりだった。涙が枯れ果てるかと思った。どんな顔して普通の生活に戻ったらいいのかわからなかったとき、私が入ってるサークル軽音楽部のみんなは線香をあげにきてくれた。誰も私の気持ちはわかってくれない、誰にも会いたくないと思っていたけど、みんなの優しさに私は元気をもらった。
サークルのライブもでれないと思ってたけど、みんながバンドに誘ってくれて、私もがんばろうと思った。大好きなギター。パパは友人に自慢してた。
ライブでゆずを演奏するバンドがあった。「青」という曲。”泪が溢れて途方にくれた夜にさしのべてくれたあなたの温もりを僕は忘れはしない” 歌詞があまりにも自分にあてはまって涙がでそうになった。大好きな仲間が聞かせてくれた元気をくれる曲。みんなが色々な曲を演奏した。消えることがない音楽、いつも私の心を癒してくれる。大好きな音楽を分かち合える大好きな仲間。生きてたらいいことってあるもんだよ、って心の底から思った。
この一ヶ月間、たくさんの人の優しさにふれた。大好きな音楽、大好きな仲間、大好きな家族、大好きな天国のパパ、心が還る大切なもの。