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TOP KEY WORDS DOCUMENTARY RESUME G.W. URA-NETA HE SAID...HE SAID... INTERVIEW
   
ビデオジャーナリスト。ワインのマーケティング業、コンピュータ雑誌の企画編集、CD-ROMの制作・販売などを経て、1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。ビデオカメラ1台で、世界のIT企業や展示会取材に東奔西走中。現在、impress.TVキャスター、早稲田大学非常勤講師、デジタルハリウッド特別講師、イノベーションラボ講師。

今週より、セグウェイに乗ったことで罰金請求されたが、それに納得ゆく説明がないので、労役場に収監されているそうだ。ムーア監督のようなテイストで日本の警察についてのドキュメンタリーを作りたいと自ら塀の中へ体当たり取材にむかっている。
株式会社カフェグルーヴ代表取締役。アメリカ留学中にインターネットでの映画情報配信を思いつき、1997年にシネマカフェを創刊(当時はメルマガのみ)。エンタメ系ソフト面におけるプロ契約社員として、株式会社ソニーに入社。主にハリウッドとのビジネス開発プロデュースに従事した後、独立。2000年、株式会社カフェグルーヴを設立する。ITとエンターテインメントの融合を目指し、日々走り回っている27歳。
「神田さんは、ジャーナリストとして活動開始してから、もう長いんですか」
「93年ぐらいからやっているので、ちっちゃいカメラで撮り始めてもう10年。91年に本を作り始めて、取材の時に音声録音と同様にビデオを使っていたんです。コンピューターの取材をしていると、いろいろ画面を見せられるので、ビデオに撮りながら取材をしてました」
 
「じゃあ、最初は記録用だったんですか」
「そうなんです。だから全然、映画の文法から来ていない。要するに、取材資料として後で原稿が書きやすくなればよかったんで。だから、台本なんて書いたことがないし。でも、それがドキュメンタリーの基本かもしれないですが。自分が見た、体験したものを、その通りに伝えたいというプロセス。第一人称の視点って映画でも凄く少ないですよね。例えばマグナムの写真でロバート・キャパのノルマンディ上陸の写真も、キャパはカメラのこっち側にいるじゃんっていう感じ(笑)。本当はすさまじい中で、撮っているんでしょうけど」
「確かに、緊迫感がある感じはするけれど、そこには作家性が入ってますよね」
「1994年のノースリッジで起きたロス地震、翌年の阪神大震災の時は、偶然現場に居合わせました。サンタモニカ・フリーウェイが落ちたというので現場に行ったら、マスメディアは崩落した箇所にズームインしている。現場のアップだけ見せられればL.A.の街が壊滅しているような印象を与えてしまうけれど、周辺は大丈夫。そんな作家性、プロの絵作りというのは不必要だと思うんです」
  「そういえば『ボウリング・フォー・コロンバイン』では、黒人の犯罪率についてマスコミが世間に情報を歪めて与えていることに言及している場面がありましたよね。日本でも朝から晩まで、各局みんな同じニュースを流しているし」
    「日本に限らず、アメリカのメディアもそうですけれど、マーケティングでニュースが作られているからでしょうね。今何をやれば国民にウケるかで判断する。ニュースありきではなくて」
 
「そう、中吊り広告っぽいですよね」
「僕が最近ショックを受けたのは、今年2月にイラク入りしたとき。ポルノ映画館にたくさん人が集まっているし、公園では子供がサッカーをやっている。“バグダッドは大変だ”ばかりじゃなく、僕が見た現実を伝えたかった。サマワに先遣隊が入ったとき取材できなかったんですが、20人ぐらいの先遣隊に、300人ぐらいの報道陣ががーっと集まっている写真を見せてもらったんです。その様子が面白くて。海外ではそれがニュースになってました。プレスが現地でお金を落としていて、自衛隊より貢献していると。メディアはメディアを映さないものなんですね、僕はやりますけど。で、メディア関係者から嫌がられています。ムーアの『ボウリング〜』には、オンエア前に髪を気にしている記者の映像がありましたけれど、ああいうシーンは上手いなという感じ」
 
「どのチャンネル見ても同じという話がありましたけれど、今の報道の体制は問題ですよね。実はセグウェイ(※)で公道を走った件で、任意出頭を求められたんですけれど、何の説明もなしに2枚の紙切れで、50万円の罰金と言われて。払うけど、理由を説明して欲しいって言ったら、不服なら訴訟をしろって言われるんです。不服はないから、内容を詳しく説明してくれって言ったら、その義務はないって憲法を持ち出すんです。でも、そんなのわからない。だから『ボウリング〜』の手はありかなと。質問の仕方ひとつにしても、私はバカなんです、教えてっていうスタンス。今回の『華氏911』も楽しみにしてます」
「彼の面白いところは主張が明確なところ。僕はアラバマにいたんですけど、『ボウリング〜』で取り上げられた南部の銃のエピソードにうなずきましたね。銀行に行って口座を作ったらショットガンがもらえて、日曜の大型スーパーのチラシに44オートマグナムの弾丸が50%オフとか書いてある。本当なんですよ。でもそれを、これっておかしいよねってことをちゃんと言い出す」
 
「あれは文章ではつらい。辛口ドキュメンタリーにも作れるけど、それじゃ観ないかもしれない。ムーア監督は語りべとして一人称で登場して、“おれはこう思うけど、どう?”って引っ張っていく。それが上手さ」
  「日本のドキュメンタリーって三人称で、答えを誘導しているのに、最後に、皆さんはどうですかっていう感じ」
「公平性、第三者的立場でなければならないっていう、ジャーナリズムの基本があるけれど、でもそれって絶対ありえないと思う。どこかに思想、主張が反映されているし。バックグラウンドから国民性という影響は受けているし。変にだますより、そう認めたほうが楽なのに。個人個人がメディアぼけしていますよね。僕はTVジャーナリストって、もっといてもいいと思う。TV番組は制作プロダクションが全てということころがある。局の依頼にあわせて何でもやる。視聴率が取れなければダメという無言の圧力もあると思う。メディアとして、今どこに注目すべきかという点が欠落していることが多い。多チャンネル時代になっているんだから、アメリカのPBS(※)みたいに、市民が良質な番組を作って、チャネルを持とうとする動きもあっていい」
  「メディア参入の敷居が、インターネットの出現で下がった。地上波ももっと下がればいいのにと思う」
   
 
 
「僕はドキュメンタリーというより、体験をログとして残しているだけなんですけど、ムーアのような手法は試してみたい。あとむしろ、オリバー・ストーン監督のようなこともやってみたいですね。あの人のヴェトナム戦争へのこだわりって、尋常じゃない。ああいう風に、自分の体験を映像に生かせて、怒り、悲しみを表現するというのはすごいですよ」
  「神田さんは、取材の際にここだけは譲れないというものはあるんですか」
「現場で実況し、カメラを持って、過酷な状況に追い込まれたときに、深刻にならずに伝えられると思う。従軍記者としても独自のリポートができると思ってます。自分のフィルターを通した形で伝える方が、公正より面白いと思う」
  「いつもどんなスタイルで取材してるんですか」
「(小さいカメラとマイクを取り出し)こんな感じです。これなら何かあっても走れるので。モニターを観ないで、ちゃんと目を見て話を聞けば、そのうち相手もカメラを意識せず話してくれるようになるんです。たぶん、ムーアも相手にカメラを意識させないんでしょうね。僕はゆくゆく、KNNをKIDS NEWS NETWORKにしたいんです。子供が子供のために子供の視点で作るニュース番組。政治家とか、難しい言葉で煙にまくような説明ばかり。だから、子供の単純な質問に、誰でもわかるような言葉で説明してもらうと言うような。クリントンが少年時代にケネディ大統領と握手したという話があるけれど、そういうのっていい思い出になると思うんです。簡単に機材の使い方は教えるけれど、技術的なことより取材に力を入れてもらう。そういえば、若い人が“どんな機材を使っているんですか”って聞きに来るんだけど、“何を撮りたいの”って聞くと“ビデオジャーナリストになりたい”って言うんですよ」
「僕のところには、“社長になるためにはどうしたらいいですか”って聞きに来る人がいますよ」
「芥川賞取った人に、どの万年筆、どの原稿用紙使ったんですかって聞いてるのと同じですよね(笑)。道具にインスパイアされることも、もちろんあるけれど」
「趣味の問題ですよね」
「だから映画学校で教えている文法なんかも、変わってこないと。これはダメ、あれはダメっていうのはどうかな。これすると意味が違うとか言っても、その方が違和感があって面白いだろうし。僕は映像については独学で、見よう見まね。でも、自分が見て違和感があるかないかはわかる。それと、何より現場を体験することが第一。小さい頃から、そういう現場を体験していれば、大きくなってメディアの作り方が変わりますよね。これからの子供たちは、インターネット紀元前に育った我々とは、生活スタイルも感覚も違う。だから、今後が楽しみです」
 
(※) セグウェイ:  アメリカ人の発明家が開発した立ち乗り式2輪電動スクーター。現在の日本の道路交通法上では、公道で走らせることはできない。神田氏は米国でセグウェイを購入。日本の公道で走らせたため書類送検された。
PBS:  米国のPublic Broadcasting Service(公共放送サービス)のこと。広告収入が財源となっている4大ネットワークに代表される商業放送に対し、PBSの財源は個人の寄付金や企業提供資金、連邦政府交付金など。教育、教養、芸術関連の番組など、質、評価ともに高い。「セサミストリート」などがその代表。
 
同ビル6Fcafe amberの姉妹店として、昨年末オープンした和食ダイニングラウンジ。渋谷の真ん中という立地からは想像もつかない、静かで落ち着いた空間がエレベーターを降りた瞬間広がります。銀座の料亭とコラボレートした料理は、純国産で無添加の素材にこだわった和「風」ではない真の和食。少し暗めの照明と重厚な家具が、渋谷ではめずらしい、大人の男性でもくつろげる"garret"(=屋根裏部屋)を演出しています。
amber garret
東京都渋谷区宇田川町17-1渋谷ブラザービル7F tel&fax :03-3770-8756
営業/16:30 〜 25:00(food L.O. 23:00)※土日祝のみ、13:00 〜 17:00 lunch timeもあります。
定休/月曜