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CAST REVIEW

前2作は『ホームアローン』シリーズなどで知られるクリス・コロンバス監督。子供を描くことを得意とするコロンバス監督から指名されたのはメキシコの新星、アルフォンソ・キュアロン監督だ。キュアロン監督の代表作は『天国の口、終わりの楽園。』『リトル・プリンセス』など。アカデミー賞脚本賞にもノミネートされ、思春期の少年少女たちのみずみずしい感性を赤裸々に描き出す天才的手腕とピカイチのビジュアルセンスを買われての抜擢となった。自らがいちばん“永遠の青年”と言われるほどの純粋な心の持ち主だそう。キュアロン監督の演出でハリーたちの成長はどう変わるのか、要チェックだ!
3作目の今回は、キャラクターの成長と共に次第に明らかになる言わば、大人への第1歩を踏み出す作品。ハリーを拾う「夜の騎士(ナイト)バス」や新学期の教科書「怪物的な怪物の本」などそれぞれのシーンにちょっぴり大人になったハリーの反応が現れている。中でも上級生から渡された「忍びの地図」はハリーがティーンエイジャーとして認められた証拠だ。また、3年生以上の生徒が週末に行くことができるホグミードは楽しみとともに「叫びの館」など謎に包まれた場所でもある。恋のお話も出てきたり!? 侮れないシーンなのでこれまた要チェックだ!
前2作ではホグワーツの制服姿やクィディッチのユニフォーム姿での演技が多かったが、今回、ティーンの仲間入りということで服装が大変身! なんと、キュアロン監督が実際の小中学生を観察しての演出なのだそう。キャラクターの成長を服装で表現するためにハーマイオニーは女の子らしいキュートで活発に、ハリーはカジュアルすぎずスポーツ少年な雰囲気。そしてロンはウィーズリー家らしい服装を披露している。また、制服もマイナー・チェンジしており、フードの内側の色で組がわかるようになっている。組み合わせも数パターン揃えられ、出演者が好きなものをチョイスして着ているので、少しずつ違う制服の着こなしも要チェックだ!
魔界の生物や、あっと驚く変貌シーンは今回も目白押し。新顔のクリーチャーとしては、馬と鷲の混血種=ヒッポグリフの“バックビーク”、ルーピン先生とシリウス・ブラックのもうひとつの顔、アズカバン刑務所の看守、吸魂鬼“ディメンター”、魔界の乗り物“夜の騎士(ナイト)バス”など、最新のCGマジックによりクリーチャーが“リアル”なものに描かれている。中でも“バックビーク”の制作は困難を極め、1年近くを費やして、前代未聞の“動く”バックビークを数パターン制作、視覚効果担当が歩く姿と飛ぶ姿をCGで表現したそうだ。また、他のクリーチャーとは異質な存在にしたいと監督がのぞんだディメンターは最新のCGとVFXによる賜物。技術の進化でより一層リアルになったクリーチャーの活躍シーンは要チェックだ!
今回登場するミステリアスな新キャラクターは、いずれも英国きっての名優ばかり。ハリーの命を狙う脱獄囚シリウス・ブラックはゲイリー・オールドマン。危険な香りを放ちながらも人間味が見て取れる表現力は彼ならでは! 同じく二面性を持ち、ハリーに懐かしさを覚えさせるルーピン先生。黒か白かで割り切れない役柄に役柄に温かみと深みを持たせたのはデイビッド・シューリースだ。今回から校長ダンブルドアを演じるのはマイケル・ガンボン。エキセントリックで少年のような一面を持つダンブルドアを自然に演じている。そして、ビン底眼鏡をかけた占い学の教師トレローニにエマ・トンプソン。笑える三枚目なだけでない肉厚な演技は見ものだ。そのほかもアンサンブルキャストがしっかりと脇を固め、より一層深いキャラクターがぶつかりあう様子は要チェックだ!
ファッションが変わることで表現されたティーンエイジャーへの成長。それにも増して、彼らが確実に大人へと近づいているのがわかるのは立ち居振る舞いだ。もちろんラドクリフはじめとするキャスト陣が成長したことも大いに影響しているが、隠され、わからなかったことへの不信感など、形あるものだけではない何かに対する彼らの姿は必見だ。新たなる試練と真実を前に、前2作では謎に包まれていた登場人物たちの真の姿が、解き明かされる。壮大な物語の根底をなす、時を越えた人物相関図が明らかになる『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は要チェックだ!
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