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アニメーションの撮影というと、手書きのセル画あり、それを元に動画をおこしていく作業が思い浮かぶが、時代も変わり、今やデジタル技術を駆使した撮影手法が主流となっている。
「各セクションで作成された素材を合成するのが撮影の仕事です。スキャンされた動画に色がつけられたもの、背景、3Dを合成するのですが、各素材は、各カットごとではなくシーン単位で作られているので、カットによってはなじまない場合もあるんです。それをなじむように調整していくんです。」
だいたい1回の番組で300カットくらいの撮影を行うそうだ。撮影された物(仕上げまで終了したものと背景)を組んで、サンプルファイルを作り、各撮影の担当者にまわす、これが撮影監督である田中氏の仕事だ。そして「もちろん、自分でも撮影しますよ」と付け加えてくれた。
田中氏の作業主体はパソコン。その画面上でさくさくと作業が進んでいく。その秘密兵器こそタブレットなのだ。専用パッドの上をすいすいと動く専用のペンシル。「作業をスムースに行うため」と話すが、その動きはあまりにも早く滑らかで驚いてしまう。
「これがないといらいらすると思います」と話す彼は、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』についてどういう思いを持っているのだろうか。
「普通のテレビ作品だと作業効率を優先させるためにお約束というか、ある程度決まった型で作業をするんです。けれど、この作品は制作がスケジュールに余裕を作ってくれて、こだわって撮影をすることができました。バラバラに作られたものだから違いがあって当然。それを調整していくというところに時間をもらえるというのは作業がかけられるのは素晴らしいですね」と答えてくれた。
『トムとジェリー』が好きで、アニメーションが好き。だから自分で作る現場で働きたい、というのがこの世界に入ったきっかけと話す田中氏の表情には、好きな仕事をやっているという自信がみなぎっているのだった。 |
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