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「作画や絵の統一、演出のオーダーを絵として形にだすこと。原画や動画を設定されたキャラクターにあわせて、統一することというのが作画監督の仕事です。この作品は演出の方がとってもがんばってくれているので、キャラクターの統一を図ることに力を入れています。」
ここがきちんと機能しないと全体のスケジュールが危うくなる部分を担当している中村氏だが、その表情は穏やかで優しい。そんな彼が好きな作品は『トムとジェリー』。「子供と一緒に見ているんですが、子供も同じところで笑うんですよね。そうすると何だか嬉しくなっちゃったり(笑)。また、こういう笑わせ方もあるんだなあと学ぶことができて、とっても楽しいです。たまには(クレヨン)シンちゃんとかやってみたいですね。楽しそうだし…」と何とも朗らかな方である。
この作品に関わる前には大友克洋監督の『スチームボーイ』の原画を担当し、今までは割とハードな作品が多かったそうだ。そんな彼が作業上、最も気をつける点を聞いてみた。
「スケジュール管理、キャラクターの統一、カットのつなぎ、場面の整合性、向きを変えても表情があっているかなどに気を使います。あと、素子の顔がきれいかどうかも…。どうしても個人によって描き方は変わってきてしまうものなんです。皆さんの思い入れが強い分、ちょっとしたことでも反響が多いので、気をつけている部分ですね」という発言に作画や絵の統一という仕事への強い責任感が伝わってきた。

仕事をする上で最も重要なアイテムとして、彼は大判フレームをあげた。フレームには「攻殻機動隊3」の文字が印刷されている。「作品によって違うんでうすが、大き目の作画をする際に小さい部分ってどうしてもつぶれて見えてしまう。そんなときに拡大したり、画面の一方向に寄る際に使用します。この攻殻のフレームは大判でテレビ版の物とは全然大きさが違うんですよ」
40歳という節目を迎えたときに関わることになった『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』。気持ち的にも切り替える作品になったと話す。一緒に仕事をしている周りの人たちへの尊敬、作品に出会ったことへの感謝などがあふれ出ているのだった。 |
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