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「小さいころから絵や漫画、映画が好きだったんです。これらすべてをできるアニメーションって総合芸術なのかなと思い、必然的にやってみようかなと思うようになりました。」
演出担当である布施木氏の仕事は「物語の要となる絵コンテを作成し、原画や背景担当からあがってきたものをチェックし、統括する」こと。
確かに彼の目の前には原画や背景が入っている封筒が山積みになっている。次から次へとチェックが回ってくるのだろう。そんな常に超多忙を極める彼は「仕事がうまくいったときが一番気晴らしになる」と答えくれた。 「この攻殻機動隊はテレビシリーズなのに、普通の3倍くらいに内容が濃いものですし、制作費もきちんといただいている。だから、3DやCGなどいろいろなものをつぎ込んで作っていけるので、やりがいがあるんです。なかなかこういう作品に関われる機会ってないんで…。」アニメーションを、そして演出という仕事に誇りを持っている彼の姿勢が伝わってくる。
仕事をする際に最も大切なアイテムはと伺うと、ストップウォッチを取り出してくれた。
「台詞や動きをチェックするのに必要なんです。実際にはアニメーターの人がつけた動きを活かすんですが、その動きが適しているかどうかチェックするときに、実際に自分で台詞を言ってみたり、演技をしてみたり。その動きの時間を計って参考にしているんです」
ふと机を見渡すとそこかしこに怪獣や食玩が目に付く。「買ったものはひとつもないんです。作画の人や撮影の人、他の演出、メカデザインの人などがいらなくなったやつを置いていくんです。だからすべて頂きもの」と笑いながら話してくれた。
そんな彼のお気に入りの作品はイジィ・トルンカ『チェコの古代伝説』だそうだ。「この作品は馬に乗った人形が50体以上出てきて、それが一斉に戦うというとてつもなく素晴らしい作品なんです。物語自体はチェコに伝わるお話ですが。この人形劇は本当にすごいです。」
そう話す彼の顔がぱっと明るく緩んだ瞬間でもあった。 |
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