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New Year's Special Feature | 女性で注目するお正月映画 プルーフ・オブ・マイ・ライフ

グウィネス・パルトロウが、アカデミー賞主演女優賞を手にしたのは1998年のこと。それまでは、ショウビズ界のサラブレッド、見目麗しいお嬢様女優としてのイメージばかりが先行していたが、あっさりとその血統の良さを見せ付け、世界を驚かせてくれたのだった。『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』はそんな彼女の実力を再認識させてくれる作品だ。グウィネスは、著名な数学者だった父を亡くし、失意の底にいるキャサリンを演じている。才能に恵まれながらも、父がそうであったように、自らも精神のバランスを崩しているのではないかと脅える彼女が、1人の青年との出会いによって、傷ついた魂を再生させていく姿を描く。「とても美しい作品だわ。精神の病、人間関係の複雑さを探究している。でも最後には励ましを与え、意気を高めてくれる。観客は常にキャサリンと共に歩み、後半では突破口を見つける。だから彼女がもう大丈夫で、興味深い人生を送っていくだろうということがわかるのよ。そこにあるテーマは感情の誠実さだと思うわ」。

監督は、彼女にオスカーをもたらした『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン。「ジョンはすごい人だわ。彼は常に真実を見つけ出し、感情的な真実がどういうもので、それをどう伝えればいいのか、アイデアと直感を持っている。愛すべき男性でもある彼の側に毎日いられるなんて素晴らしいことだわ」。

2人は映画だけでなく、舞台でのバックグラウンドも共有する者同士。2002年には、マッデンが演出する原作舞台「プルーフ/証明」でグウィネスが主演を務め、大成功を収めた経験を持つ。「フラッシュバックを効果的に多用したところが見事ね。舞台には回想シーンは1つしかない。キャサリンの最初の回想シーンは、映画の冒頭で彼女が自転車に乗って大学に通っているところ。長い間具合が悪かった父親の世話をした後で大学に戻るシーンなの。その彼女は喜びに満ちている。それが、父親をたった今亡くして家のポーチにぽつんと座る彼女と対比される。つまり彼女は人生の重要な岐路に立たされているのね」。

キャサリンがグウィネスにとって特別な役であることは、舞台、映画の両方で主演を務めていることからも良くわかる。だが、偶然にも本作の撮影が始まる前年に愛する実父を亡くしてしまった彼女は、自らの深い悲しみを通して、キャサリンをより理解することとなった。大切な者を失い、そこから立ち直っていく魂の強さを見事に体現したグウィネス。その姿に観る者が心揺さぶられるのは、巧みな演技の中に、確かな真実が宿っているからなのだろう。

そんな彼女の父親役として登場するのが、名優アンソニー・ホプキンスだ。「彼には途方もなく見事な存在感と深さがある。驚くべき人生を生き、その全てが彼の顔と身体に現れている。しばらく休業するつもりでいたところにこの脚本と出会って、ここ数年で最高の脚本の1つだと感じて参加してくれたのよ。本当に、本当にラッキーだったわ」。

1972年9月28日、ロサンジェルス生まれのグウィネス。 映画・TVの監督、プロデューサーであるブルース・パルトロウを父に、女優ブライス・ダナーを母に持つ。11歳でニューヨークに移り、名門スペンス・スクールに学ぶ。カリフォルニア大学で美術史を専攻するが、女優を目指し中退。1991年、『過ぎ行く夏』で映画デビューを果たす。その後、『フック』『冷たい月を抱く女』などに出演するが、注目されたのは、ブラッド・ピットと共演した『セブン』。後に、2人のゴシップが世間を賑わすことに。

1998年には、『恋におちたシェイクスピア』で完璧なブリティッシュ・アクセントを披露。アカデミー賞主演女優賞など、数々の賞に輝く。俳優ベン・アフレックとの交際を経て、2003年にはイギリスのロックグループ、コールドプレイのクリス・マーティンと電撃結婚。翌年5月、愛娘を出産した。代表作に、『Emma エマ』『大いなる遺産』『ダイヤルM』『デュエット』『愛しのローズマリー』『シルヴィア』 などがある。最新作は、トルーマン・カポーティの伝記映画 『Have You Heard?』、アネット・ベニング共演の 『Running With Scissors』 ほか。

愛娘アップル誕生後、初めて来日したグウィネス(2004年、東京国際映画祭にて)。母となった歓びが美貌を一層輝かせている。そんな彼女を引き立てていたのは、プラダのワンピース。結婚前より数段ソフトになった表情に、柔らかいピンクがとってもお似合い。

『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
監督:ジョン・マッデン
出演:グウィネス・パルトロウ、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場情報:2006年1月14日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にて公開
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天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)を亡くしたキャサリン(グウィネス・パルトロウ)の前に、父の教え子だったハル(ジェイク・ギレンホール)が現れる。父のデスクから見つかった一冊のノートには前人未踏の定理の証明が記されていた。その論証を書いたのは自分だと宣言するキャサリンだが、それを証明するものは何もない。数学者としての自らの人生を "証明" するため、彼女は再び証明に挑む!