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November 20, 2004
3日目(1食目…のべ7食目)

築地市場の場内へ食べに行く。まだ8時前なのだが、ここではもう遅い時間のようで
ある。一通りの活気が流れた後のように感じられる。

sushi1120_1.JPGY寿司はかなり並んでいるので、もう少し奥のS寿司に入る。「おまかせ寿司をください」と言った。お店の人も「はい、こちらのお客さん、おまかせです」と繰り返し言った。お店のカウンターに座っていた客のすべてが僕の方を見た。そしてみんながメニューを確認している感じがする。一人の客などは後ろを振り返ってメニューを確認している。何なんだろうと思い、ふとメニューを確認した。「おまかせ寿司」という文字は見当たらなかった。そのかわり目に入ってきたのは「おまぜ寿司」という文字であった。みんなの目が僕の行動を見ている感じがした。「おまかせなんてメニューにないものを頼むなんて、あの人はきっと寿司通に違いない」、そんな空気がバンバン伝わってくるのである。

また僕が座った場所が悪い。L時型の一番、端で、カウンターの人達のほとんどが見やすい場所に座っている。ビールを頼むだけでも見られているような気がする。完全な自意識過剰状態である。そんな時、僕のところに寿司が出された。みんなの目がやはり何が出てくるのかを見ているように感じられる。壁に貼られたメニューの写真と見比べてみた。「松」という一番、高い寿司と全く一緒であった。「おまかせ」といったのだから文句をつける権利もないし、言うつもりもない。それにしてもみんなの目線が、何となく気になる。そうは言っても仕方がない。食べるしかないのである。

昨日、音楽家の古田氏が教えてくれた寿司作法で食べてみた。右手で寿司を取り、横に倒す。そして、ネタに醤油を少しだけつけて口に放り込む。自分でもうまく出来たと思い、自慢気に顔をあげるが、誰も見ていなかった。僕は恥ずかしくなり黙々と寿司を食べて、黙々とビールを飲んだ。隣に座った老夫婦の会話を聞きながら。婦人は、「せっかく来たんだから」を連呼して、どんどん頼んでいた。僕もせっかく来たのだから、朝から4000円使っても惜しくないと思うのであった。

それにしても「おまぜ寿司」っていったい何だったのだろう。

体重:71.9kg
使ったお金:4,305円
残金&原稿料:187,317円

Posted by at 09:51 AM
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