阪急コミュニケーションズの長谷川氏、南風食堂の小岩氏、アミューズの牧氏と伝説とも言える目黒の寿司「I」に行く。マスコミにも登場しない暖簾も出さない寿司屋である。もちろん、このブログでも写真も実名も出さない。その代わり出てきた握りを順番通り、ざっと紹介する。キス、かわはぎ、白子、ホッキ、こはだ(赤酢)、まぐろと松茸、こはだ(白酢)、小柱、まぐろの赤ちゃん、小鯛、サヨリ、赤貝、えびの酢おぼろ、スミイカ、穴子。確かこんな感じである。写真が無い分、順番だけはと4人で何度も反復して覚えたのである。
一つ一つ細かく紹介したいが、「このブログは「鮨コラム」ではないですからね!」と浜田編集長に怒られそうなので省く。ただ、これだけは伝えておきたい。醤油も一つづつ違い、素材も年中、大将が旅をしながら、気に入った場所の魚を見つけると、漁師から直接送ってもらうように交渉してくる。極めつけはシャリ。舌の上でパラパラ落ちるという漫画「美味しんぼ」のセリフに出てきそうな感触を初めて実感した。
鮨の原点は塩辛にあるのだということ、一つづつのネタに必ずどこか手を加えて、お客さんに出すのが寿司なんだということなど、大将から長野の吟醸酒を琉球グラスに注いでいただきつつ、いろいろな事を教わるのであった。
全てを食べ終わっても、食の感動にしばらく放心状態であった。イシコが90食に挑戦している事を知った大将が言った。「90食寿司を食べても飽きなかったら、また店にお出で。寿司についてだったらいくらでも話すから」。涙が出そうな夜であった。そして、思った。「日本人」で本当によかったと。
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