[cinemacafe.net BACKNUMBER] バックナンバー

TOP INTERVIEW FAST FOOD OF JAPAN URA-NETA
料理が披露されたのは、10月15日金曜日。『スーパーサイズ・ミー』のモーガン・スパーロック監督の来日記者会見に引き続き開かれた試食会の席でのこと。一緒に来日したベジタリアン・シェフのアレックスも登場し、実験によって変化してしまった体重、コレステロール値、体脂肪率などの数値を平常値に戻したという“解毒メニュー”を紹介してくれた。当日用意されたのは代表的なこの6品。

●豆腐と野菜のフィロ・タルト
●ローストベジタブルとキヌアサラダ
●スチーム・アーティチョークと
  ガーリンク・オリーブ・ディップ
●コーンとインゲン豆のチリ
●レモン・ひよこ豆・ほうれん草のサラダ
●ココナッツ・カレー・ライス

訪れた取材陣の誰もが、やはりこのメニューに興味津々な様子で、試食タイムが始まると、即座に料理はテーブルの上から飛ぶように消えていく。cinemacafe.net編集部のスタッフは、やや出遅れたため、次々売り切れ状態になっていく料理を前に、右往左往。「しまった、試食できなければレポートができない!」とあせっていると、編集部N女史が「これどうぞ〜」とお料理を手に帰還。戦利品をありがたくいただいた。

私が試食したのはローストベジタブルとキヌアサラダとスチーム・アーティチョークとガーリンク・オリーブ・ディップ。薄味ながら、野菜の旨みを引き出すうす塩味の味付けで、飽きがこない。

この日の料理を担当したのは、青山CAMINETTOのエグゼクティヴ・シェフ後藤祐司さん。実は、CAMINETTOでは、アレックス考案のメニューとインスピレーションを得て考案されたオリジナル料理が一緒にいただけるという特別コースが、2005年年明けからスタートする。お正月に食べ過ぎて重くなった体にぴったりな、嬉しいお料理を手がけたのが後藤シェフなのだ。

馴染みの食材の意外な使い方、新しい食材の取り入れ方など、アレックスのレシピには同じシェフとしてもかなり刺激を受けたという後藤さんによると、「彼女の料理はこれまでのベジタリアン・メニューから受けるような“食べさせられる”“味気ないないけど、体にいい”というイメージからは遠い」のだとか。そんな彼女の料理(前菜)に続く、スープ、メイン、デザートを手がけるにあたり、いろいろと気を配ったという。「料理は見た目も大切なので、応用メニューでは彩にもかなり気を使いました。また、味が単調にならないよう、苦味、酸味、辛味、甘味などをバランスよく取り入れ、メリハリのある味を心がけました。硬い、柔らかいといった食感も大切にしたので、楽しんでいただけると思います」。

体に優しい“解毒メニュー”を担当した後藤シェフ。だが、職業柄、美味しいけれど体に悪いもの、美味しくないけれど体に良いもののどちらか一つを選ぶとすれば、「どちらか、というなら味を優先させて、前者を選んでしまう」と笑う。『スーパーサイズ・ミー』を観た後は、思わずファースト・フード店に行きたくなってしまったのだとか。「ファースト・フードは月に3回ぐらい食べますね。でも、時間をかけてその食事を楽しんでいます。最近は、いろいろな楽しみが増えたり、忙しいなどという理由で、食事=腹ごなしということも多いと思う。でも、単に食べ物を急いで詰め込むというのではなく、食を楽しんだり、食事時間をゆったりととったりということも大事。それに、何が体にいいか悪いか、ということばかりに縛られるのではなく、その時食べたいものを楽しんで食べるのがいいのでは? ですから、解毒メニューといっても、野菜だけを使った料理のこだわるのではなく、野菜の分量をいつもより多めにするといったことからはじめてもいいと思いますよ」。

ストイックな食事制限をするのは苦痛だけれど、楽しみながら少しづつ自分の体に気を使ってあげるということなら、すぐにでもはじめられそうだ。まずは、1月からスタートするCAMINETTOのコースで、アレックスと後藤シェフによる料理に舌鼓を打つことから、はじめてみては!
前 菜: カルチョーフィのにんにく風味
キヌアとロースト野菜のコンビネーション
豆腐のタルトなどの盛り合わせ
※アレックスのレシピ。意外な豆腐の使い方が新鮮。
前 菜: ルタバカ(スウェーデンカブ)のカルパッチョ エストラゴンと金柑風味
     白ウド、長イモ、金時人参などのコンポスタを添えて
※ルタバカというカブの一種を新しい感覚でカルパッチョ風に調理。食感も楽しめる。
スープ: 鹿ヶ谷カボチャとトリュフの温かいポタージュ ローズマリー風味
     ゆり根のカリカリと下仁田ネギのストゥファートと共に
※旬の食材をふんだんに使ったあたたかい一品。カリカリのネギがポイント
メイン: 湯葉で包んだ堀川ゴボウと仏産数種のカネロニ仕立て 完熟トマトとイタリアンパセリのソース
※イタリア料理では使うことのない湯葉をカネロニのように巻いて。彩も美しい。
デザート: 白インゲン豆のパンナコッタ仕立て 黄柚子とバニラ風味 五郎島金時芋のアグロドルチェを添えて
※牛乳、生クリームなど、動物性の素材を使わないので、カロリーも低く、体に優しい。
(コース料金:\3,800 期間:2005年初より展開定)
CAMINETTO
港区北青山2-7-18 山崎ビル2F
(銀座線「外苑前駅」3番出口すぐ)
tel:03-3479-7553
営業時間:12:00-15:00 18:00-23:00
定休日:月曜日