普段はワインを飲むことそれほど多くないが、1ヶ月ほどワイン漬けになったことがある。それは大学時代にヨーロッパを旅した時だ。3日に1泊ユーレイルで泊まるという、学生ならではの貧乏旅行であったが、飲むことにはこだわった。フィレンツェでは、イタリアンなお総菜と赤ワインをおしゃれに?楽しみ、バルセロナでは飲み放題を良いことに昼間から酔っぱらい。パリでは、拙いフランス語で「美味しい」「安い」と酒屋で連発していたら、優しい店主が5ユーロぐらいの美味しいワインを出してくれた。これから社会に出る一歩手前のモラトリアムの僕らにとって、ヨーロッパの地と出会った人たち、そしてワインは、とっても貴重でゆるやかな時間を提供してくれた。今でもワインを飲むとその時のことを思い出す。自分にとっては映画同様に自分を振り返るための貴重な文化。それがワイン。
ゲームプロデューサー 野津幸治
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