UK出身の若き注目株、マーティン・コムストン『アリス・クリードの失踪』インタビュー
登場人物はたったの3人。人質の女性1人に若い男と中年男の誘拐犯、謎に満ちたそれぞれの思惑と欲望が渦巻く、傑作サスペンスがイギリスから誕生した。遊び心が垣間見える、巧みな演出で観る者を翻弄するのは、新鋭監督J・ブレイクソン。そんな彼が何よりこだわり抜いたのが、登場人物3人のキャスティングだ。中でも難航したというのが、“嘘”の網の中心に自ら呑み込まれていく、若い誘拐犯・ダニー役。議論の末に、この大役を委ねられたのは、名匠ケン・ローチに見出された若手俳優、マーティン・コムストン。彼がこの役を射止めた所以は? そして、マーティン自身が語る男・ダニーとは——?