存在感だけで演じることのできる女優。カトリーヌ・ドヌーヴはもはやそんな域に達している。そしてもう一人、エマニュエル・ベアールもまたドヌーヴに続く女優。フランスの2大女優を相手に、新鋭監督ティエリー・クリファが描くのは“和解”をテーマに昔の華やかな劇場文化を描いた人間ドラマだ。
今月20日に閉幕したフランス映画祭2007。レッドカーペットの様子は前回ご紹介しましたが、おしゃれの国フランスからやって来ただけあって、作品の中のファッションも素敵です。
南仏のニースで長年親しまれてきたキャバレー・“青いオウム”。オーナー・ガブリエルの突然の死をきっかけに、疎遠になっていたファミリーが再び集まることに。ガブリエルの実子たちをはじめ、かつて一世を風靡したマジシャンとその元妻に子供。幼なじみに、店で人気の歌姫など、多彩な面々がそれぞれの思いを胸に一堂に会す。そして故人を偲び、過去を振り返りながらそれぞれが抱える秘密や悩みに思いを馳せるのだが…。
今年で第15回という節目の年を迎えるフランス映画祭。2007年、日本で初めて上映される最新フランス映画16作品(内1作品はサプライズ作品)、さらにカトリーヌ・ドヌーヴを代表団長とした来日予定25人の監督・キャストが決定。カンヌを沸かせた話題作から、巨匠作品、アニメ、サスペンスまで多彩なラインナップが実現した。
今年で第15回と節目の年を迎えるフランス映画祭の来日代表団団長に女優カトリーヌ・ドヌーヴが就任、3月の本映画祭の会期に合わせて来日することが決定した。