東京に暮らすフリーライター。共同通信社、映画祭事務局、カフェグルーヴを経て独立。映画そのものはもちろん、スクリーン中のファッションや食、出演者、スタッフにまつわるエピソードを追いかけるのが好き。
いつの世にも、どの世界にも、スーパースター、つまり才能で人々を惹きつけ、崇拝の対象となる人がいるものです…
なんとも不思議な映画です。バイオレンス満載で、凶暴、狂気的なキャラクターばかりが登場するにも関わらず、不思議な愛に包まれている…
第138回直木賞受賞作『私の男』。桜庭一樹による衝撃のベストセラーが、ついに映画化されました。奥尻島を襲った大地震による津波で家族を失った10歳の花…
ケイト・ブランシェットを主演に迎えたウディ・アレン監督作『ブルージャスミン』。ケイトという実力派美人女優を得て、その“怪演”により、現代をよりいっそうシニカルに…
北欧と言えば、インテリアや雑貨が思い浮かぶ方も多いことでしょう。雄大な自然の恵みを感じさせる温もりのあるデザインとシンプルながら機能性の高い北欧モノ…
パリジャン(男性)とか、パリジェンヌ(女性)とか、そんな響きを聞くたびに、おしゃれで洗練された男女を思い浮かべる人は多いことでしょう。首都パリで、まるでモデルの様な男女を…
待ってました! 現代ハリウッドを代表する才人のひとり、ベン・スティラーが帰ってきました。俳優としての彼はもちろん…
近頃、実話モノがやけに多い映画業界。イチから人の心をつかむほどの力強い物語を紡ぎあげていくことの難しさは確かにあるのでしょう。創造世界でオリジナリティを重視するならば、実話モノが多いのはいかがなものかというところですが…
これまで、いろいろな女優さんとお会いしてきましたが、一番印象的だった方のひとりが、マリオン・コティヤールでした。あれは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌』のプロモーション時だったので、7年も前になるでしょうか…
久々に、笑わせていただきました。これってコメディだったの? かなり不謹慎だけど、いいかしら? こんなに下ネタだらけなの? と各種の戸惑いを抱きながらも、笑わずにはいられなかった2時間59分。
ビヨンセ、クリスティーナ・アギレラ、「U2」、カニエ・ウェスト、ジェイ・Z、スティーヴン・スピルバーグ、ナオミ・ワッツらショービズ界の大物を始め、世界中の美の追求者たちを夢中にさせる「クレイジーホース・パリ」。
良く知っていると思っていたのに、ちっとも知らなかったことに気がつきました。映画『かぐや姫の物語』を観るまでは――。
久々に、身も凍るような怖い映画を観ました。ホラーでもなく、オカルトでもなく、スリラーでもなく、リドリー・スコットが描いた人間ドラマ『悪の法則』でした…
気がついてみればすっかり秋。どうりで食がすすむわけです。1年中、美味しいものがいただける日本にあっても、この季節は特別。あれも食べたい、これも食べたいと思うのですが…
凡人からすればほんのささいなことにも思えることにもこだわりを貫き、超一級の結果を残す。どんな分野にも、そんな一流職人たちがいるものです。その分野が、例え自分にとって…
心に正直に生きている人は幸せです。誰だって、そうしたいのはやまやまですが、いろいろな理由で、自分を抑えて生きることも珍しくありません。特に、いまよりも多様性を…
夏から秋へ。そんな時期に観ておきたい『夏の終り』――。
フランス映画というと、“ちょっと難解”“大人&玄人向け”という印象が強いですが、いま日本にはとってもキュートでおしゃれなフランス映画が上陸しています。それは『タイピスト!』。
フランスはやはりすごい国です。今年85歳の大女優が、“女”として、しっかり主役を張っていました。『クロワッサンで朝食を』は、パリを舞台に、高級アパルトマンに一人で暮らす老婦人・フリーダと、彼女の家政婦をするためにエストニアから…
男子の草食化が目立ち始めて久しい日本。女子が肉食化したのが先なのか、男子が草食化したから女子が肉食化したのか。
まばゆい。そして、かっこいい。レオナルド・ディカプリオ演じるギャツビーの開演後30分もしてからの登場シーンといい、もう、いちいちいかしているのです。もう何の話かお分かりですね。
前回のコラムでもご紹介したとおり、日本を嫉妬させる韓国人監督たちの活躍が勢いを増しています。『オアシス』のイ・チャンドン、『悪い男』のキム・ギドク、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク、