ピストルを向けられ、大きく見開いた青年の目。そして“13人同時ロシアンルーレット”という想像つかない状況。色のない世界の中で明らかに異常な空気が漂っている『13/ザメッティ』。家計を助けるため仕事に励む青年が手に入れた幸せへの切符は、死ぬか生きるか、ではなく、殺るか殺られるか、という“人間”として極限の状況へと彼を導いた。
ゲラ・バブルアニの監督デビュー作にして、フランス国内で最も権威があるといわれるセザール賞で本年度新人監督作品賞、有望若手男優賞にノミネートされた『13/ザメッティ』。昨年度サンダンス映画祭ではワールドシネマコンペティション(ドラマ部門)審査員大賞を受賞、2005年ヴェネチア国際映画祭最優秀新人監督賞受賞するなど、各国の映画祭で高い評価を得た本作の公開初日が4月7日(土)に決定した。