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SPECIAL『愛さえあれば』

幸せ

夫の浮気に絶望するイーダと、愛する妻を失った悲しみから立ち直れずにいるフィリップ。二人が向かう先は、それぞれの娘と息子が結婚式を挙げる南イタリア・ソレント。青い海と、レモン果樹園の爽やかな香気に包まれて、二人は次第に心を通わせていく―ー。シネマカフェでは大人のラブロマンス『愛さえあれば』の独占試写会を開催。上映前にはイタリアにゆかりのあるゲストをお招きして、トークショーを行いました。そのレポートをお届けします。

特集 幸せのイタリア REPORT

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REPORT 『愛さえあれば』
<女性限定>独占試写会&トークショー

南イタリアを舞台にした『愛さえあれば』の試写会が5月9日(木)、都内で開催。上映前にはイタリア直輸入のインテリアを扱うコーディネーターの上田桐子さんと南イタリアの食材の専門店を経営する伊藤美奈子さんによるトークショーが行われました。イタリアと深く関わる2人。若くして成功とやりがいを手に入れた、その秘訣を明かしてくれました。同じ女性として、輝いている2人に参加者も興味津々!
独占試写会&トークショーREPORT

PROFILE
上田 桐子
大阪出身。内装設計施工会社を経営する父が設計した家具に囲まれて育つ。2000年アメリカ・NYで店舗設計に触れ、2001年よりインテリアデザイン事務所でオフィス、店舗設計業務に携わる。一方、海外家具メーカーの仕入れルートを開拓し、提案販売する。2003年にイタリア直輸入のインテリアを扱うネットショップ「ドーノ」を立ち上げる。2012年に東京・青山にショールームをオープンし、インテリアコーディネートを手掛けている。専門家マッチングサービス「専門家ProFile」に登録。
伊藤 美奈子
1981年生まれ。2001年秋田県立医師会立看護学校卒業。その後、様々な業種で経験を経て、イタリアワイン・食材の専門店に勤務。2007年、株式会社ルーチェ設立。全国の百貨店本店を中心にレストラン、販売店などに展開。南イタリアのレモン商材の専門店「リモーネリモーネ」でリモンチェッロやレモンの食材、雑貨も販売中。

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INTERVIEW スザンネ・ビア監督

―監督自身はこれまでの作品と本作が掛け離れていると思いますか。これはコメディでありながらもかなりシリアスな事柄が描かれているわけで、その点は演出をする上で大きな違いがあったのでしょうか。
「たしかにこれは100%コメディでもストレートなロマンティック・コメディでもない。愛は存在する、ということをためらうことなく主張する真にロマンティックな映画で、悲しみと孤独とロマンスと楽しさの間で、バランスが取れているのではないかしら。

それに皮肉や風刺もある。私自身はこれまでの他の映画と大きな違いがあるとは考えていないわ。これまでの映画にも、シリアスなドラマのなかにコメディの要素は存在していた。ただその占める割合が異なっただけ。この映画には多くの痛みがあるけれど、それを軽めに描くことにしたの」

―ヨーロッパの監督であるあなたとピアース・ブロスナンの組み合わせがとても新鮮でした。どこから彼のことが浮かんだのですか。また彼をどう説得したのでしょう。
「以前から彼のことは優れた俳優だと思っていた。彼は私の映画、『未来を生きる君たちへ』を観ていたの。ピアースと電話で話すのは楽しかったわ。彼は最初『あなたのようなシリアスなヨーロピアン・ディレクターから声が掛かるなんて。僕は作品に相応しいのかな?』と意外な様子だった。それで私は『これはロマンティック・コメディですから』と答えた。彼のこれまで演じて来た役のイメージから、電話の向こうの彼の顔が想像できるようだったわ。できるだけ相手に丁寧に接しようとする、困惑したジェントルマンといった感じかしら(笑)。でもそれから彼は脚本を読んで、とても気に入ってくれた。素晴らしい経験だったわ」

―ロケーションはどのように選んだのですか。
「(脚本家の)イェンセンとわたしは、以前あの辺の海岸に行ったことがあったの。ソレントはただ美しいというだけじゃない、とてもノスタルジックな雰囲気があるし、どこか悲しげでもある。ストーリーの悲しみの要素が、あの場所の雰囲気にぴったりだったわ」

―『未来を生きる君たちへ』がアカデミー賞の外国語映画賞に輝いたことは、あなたにどんな影響をもたらしましたか。
「『愛さえあれば』は、まだアカデミー賞を取る以前から考えていた企画よ。アカデミー賞によって自分の選択が左右されるとは思わない。監督ならアーティスティックな興味や好奇心に導かれるべきで、これが本当に作りたいという気持ちに突き動かされなければならない。監督としてやってならないことは、自分自身の基準、なぜこれをやるのかというパースペクティブを失うこと。これをやれば受けるだろうとか、こういうことが期待されているなどと考えたら、すべてが間違った方向に行ってしまう。だからわたしはそんな風に考えたことはないわ」

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CINEMA INFO

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『愛さえあれば』
STAFF
スサンネ・ビア
CAST
ピアース・ブロスナン、トリーネ・ディアホルム、キム・ボドニア

デンマークに住むイギリス人のフィリップ(ピアース・ブロスナン)は、愛妻の死から未だ立ち直れず子供とも疎遠な仕事一筋、孤独な独身男。美容師のイーダ(トリーネ・ディアホルム)は、乳がんの治療が一区切りついと思ったら、夫が若い女性と浮気している現場に遭遇してしまう。そんな傷心な二人がそれぞれの息子と娘の結婚式が開かれる南イタリア、ソレントで運命の出会いを果たし、互いの家庭問題に悩まされながらも徐々に惹かれ合っていく――。

5月17日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開

cZentropa Entertainments29 ApS 2012

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