広末涼子と稲垣吾郎が夫婦役を演じたことで公開当時、注目を集めた感動作『桜、ふたたびの加奈子』。このほど、本作のブルーレイ&DVDが発売されることが決定! シネマカフェでは、悩み、葛藤する広末さん演じるヒロインが母として「幸せのかたち」を見つけようとするする姿を、本作の見どころと共に大特集!
本作の冒頭から中盤にかけて描かれるのは、“母”としての葛藤。それは広末涼子が演じた、幼い娘を事故で失った容子の一人歩きする悲しみと愛情として、または福田麻由子が演じた、まだ心の準備ができぬまま命を授かってしまった女子高校生・正美の姿として描かれる。
愛すべき我が子――しかし、その愛情の大きさと自分の分身のような存在に、心は囚われ、容子は娘の“生まれ変わり”を信じて過去にすがり、正美は自分で下した決断に自信が持てず現在(いま)を悔やむ。
女性ならではのこの“痛み”を女優たちは体当たりで見事に体現している。そのあまりの見事さ故に、女性ならば(いや、男性も同じく)誰もが目を逸らしてしまいそうになるはずだ。
しかし、奇妙なあるきっかけで出会った2人の母親は悩み続けた末に、それぞれに一筋の希望の光を見ることになる。それは“母”としての決意であり、覚悟である。決して明るくはない物語…けれど、ラストには観る者の心を鷲掴みにして離さない感動がきっとある。
主人公を演じた広末涼子は、先のインタビューで「この原作が“ホラー”の棚に置かれていたことにビックリしました」と驚きを語っていた。
実際に作品を観てみると、“なるほど”と同じく驚かずにはいられないが、この感動とサスペンスとミステリーが混然一体となった原作を書き上げた当の本人は、「入口はどこであってもいいと思うの。でも、サスペンスがない小説は私、ファンとして読む気にならないの」と微笑みながら明かす。
その人こそ映画『桜、ふたたび加奈子』の原作者、小説家・新津きよみである。DVD&ブルーレイの発売を前に、映画となって生まれ変わった小説「ふたたびの加奈子」を通して、『桜、ふたたび加奈子』を語ってもらった。
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発売元・販売元:ポニーキャニオン
©『桜、ふたたびの加奈子』製作委員会
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価格:5,250円(税込)
発売日:11月20日(水)
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発売日:11月20日(水)
(C)『桜、ふたたびの加奈子』製作委員会