ニュースで報道される事件は、TV画面の向こう側で起きていることなのだろうか? そんな疑問を投げかけるのが、映画『ザ・イースト』。
本作は、環境汚染や健康被害をもたらす大企業に報復を行う環境テロリスト集団「イースト」へ潜入捜査を命じられた元FBIエージェントのサラが、任務と正義の間で揺れる姿を描いたエッジ・サスペンス。
主演には、脚本や製作なども務めた新鋭のクリエーター、ブリット・マーリング。テロリスト集団「イースト」のメンバーには、女子たちに大人気の俳優アレキサンダー・スカルスガルド、さらに若手実力派のエレン・ペイジと豪華キャストたちが集結。
特に、主演のブリット・マーリングと監督を務めたザル・バトマングリは、本作の脚本を作るため実際にアナーキスト集団に入り自然の中で暮らし、ゴミを漁りながら、取材をしたこともあり、そのストーリーのリアルさ濃密さで、すでに海外では大きな話題となっている。
シネマカフェでは、「環境テロリストって何?」といった知っておきたい基礎知識やエレン・ペイジのインタビューを通して、アメリカの現在(いま)を描く本作を大特集!
タイトルにある〈イースト〉とは、環境テロリスト集団名。
テロリストというと一般的には政治的な理由で要人を暗殺する者を指すけれど、イーストのメンバーが狙うのは環境を破壊している人たち、自分たちの利益優先でほかの多くの人が苦しんでいても平気な人たち、そういう人たちに自分たちがばらまいている害を知らしめるために「罪を犯した者には、犠牲者と同じ恐怖を味わわせる」と、活動している集団だ。
≫「コラムを読む」
エレン・ペイジの演じるイジー、潜入捜査で彼らのアジトに入り込んだサラ、どちらもいつの間にか集団の理念に強く影響を受けている女性として描かれる。
イジーの場合は、あるきっかけで自分の生きる場所に疑問を感じテロリスト集団に加わっているけれど、彼女を留まらせているのはそれだけではなくて…。
≫「コラムを読む」
エレン・ペイジはいつだって観客をドキドキさせてくれる。14歳の少女がインターネットで知り合った男を罠にかける『ハード キャンディ』、16歳で思いがけない妊娠を経験する『JUNO/ジュノ』といった、ちょっぴり普通じゃない役柄の珠玉作から『X-MEN:ファイナル ディシジョン』や『インセプション』などの超大作にも出演。名実ともにハリウッド映画を代表する女優となった。そして、新作『ザ・イースト』では、彼女のフィルモグラフィーをまたひとつ輝かせる魅力的なキャラクターに挑戦している。今度の役は環境テロリスト集団〈イースト〉のメンバーのひとり、イジーだ。
≫「インタビューを読む!」