南瓜とマヨネーズ

提供:S・D・P

カルチャー感度の高い男女に圧倒的な人気を誇る漫画家・魚喃キリコの代表作『南瓜とマヨネーズ』がこの度待望の実写化、11月11日に全国ロードショーとなる。リアルな恋愛情事を絶妙なキャストで体現した本作。シネマカフェでは、本作の魅力やキャストにフォーカスし、その細部を紐解く!

『南瓜とマヨネーズ』は、90年代のストリート・ファッションを牽引した宝島社のファッション雑誌『CUTiE』から派生した『CUTiE Comic』で掲載され、以後男女世代問わず長く愛されてきた魚喃キリコの代表作。実写化にあたり『パビリオン山椒魚』や『乱暴と待機』で知られる冨永昌敬がメガホンを取り、「どうしようもないけど、いそうな人たち」を、20年後の2017年版『南瓜とマヨネーズ』として、オリジナル脚本で映画化させた。どこか憂いのある表情と独特のタッチで緩和されていた人物のキャラもやけにリアルなセリフも、生身の人間に投影されると、役者のキャラと混ざり合うことでよりストレートに伝わり、なんだかギクリとしてしまう。

監督いわく「自分が『南瓜とマヨネーズ』を映画化するのは、男たちが団子虫から“多少ましな虫“になるさまを描くこと」と比喩しているが、“だめな男”たちに振り回されているようで、実は振り回している“どうしようもない女”が、「自分が何をしているのかわからない」と葛藤する、痛くも愛おしい、他人事とは思えないストーリーの心髄が見事にグレードアップ。原作がサブカル全盛期といわれる90年代終盤に息を吹き込まれた本作は、人も景色もどこか当時の名残を感じさせ、哀愁を漂わせながらも、2017年を生きる私たちとリンクする。

この空気感を絶妙なトーンで切り取るのが、人気写真家・川島小鳥。そして、音楽監修・劇中歌制作には「相対性理論」のボーカルをはじめとする音楽活動以外に、多岐に渡る芸術活動で活躍するやくしまるえつこが担当している点も注目だ。

ミュージシャンとして葛藤を抱え、曲のかけないスランプ状態に陥る同棲中の恋人、せいいち(太賀)との生活を支えるため、ライブハウスでのバイトに加え、せいいちに内緒でキャバクラ勤めを始めるヒロイン・ツチダ(臼田あさ美)。せいいちとの仲は「よくも悪くもない」といった状況で、毎日がただ平凡に過ぎていく。

そんな折、ツチダはバイト先でずっと忘れられなかったかつての男・ハギオ(オダギリジョー)に再会する。平静を装って声をかけるが、内心は高揚していた。そして、いい加減だが独特のオーラを纏うハギオとの関係に再びのめり込んでしまう...。同棲している彼氏がいるのに、自ら自分のことをそんなに好きでない男にハマっていく。おいおい、と言いたくなるツチダの行動。

でも、そんな苦くて痛い経験、誰にでもひとつやふたつ、心当たりがあるのではないか。行動に起こさずとも、彼氏/彼女といながら、かつての恋人や好きだった人のことを想う。また会いたいと願う。ツチダが「サイテーな女」に映らなかったなら、あなたは大人の階段を上ってしまったのかもしれない。せいいちもハギオも魅力的な男性だ。せいいちは曲を作るために、日々自分と向き合っている。ハギオは自分にはさほど興味がないけれど、いつも堂々としていて、自信に満ち溢れている。

だが、ふたりとも100%自分の方を向いてはいない。尽くしてはくれないけど、大好きな人のために、頑張るわたし...。そんな自分に酔っていた、思い出すと苦笑してしまうような経験があるからこそ、ツチダを愛おしいく感じずにはいられないのだ。

繊細で頑固な弟クンタイプのせいいち。

元いたバンドから、メンバーと方向性の違いで脱退。元メンバーはレコード会社と契約し、“売れ線“の曲を制作し始めるが、せいいちはあくまで自身のオリジナリティを守ろうとする。女性に対しては硬派ともいえる態度で、自分の考えが曲げられず、融通が効かない性格だが、「これ」と決めたことには一途。

ツチダのことは大事に思っており、“ヒモ”になるつもりでも、ましてや彼女に愛人契約させる気なんてなかった。むしろそういうことが大嫌いであり、それが自分のためだと知り、心を入れ替えて、日中は肉体労働、夜はバーテンダーの仕事を掛け持ちし、終夜問わず働き始める。

ミュージシャンとしての成功を思い描き、強情だが自信を持ち切れないせいいち。自分の才能を信じ、応援してくれるツチダについつい甘えてしまっていたが、浮気はせず、純粋で男気があるせいいちと過ごす時間は、心穏やかで、母性本能がくすぐられる女性も多いはず。日々のあたりまえで平凡な日常が大切だと思える存在。

奔放でマイペースな上からタイプのハギオ。

表面上では「来るもの拒まず、去る者追わず」。しかし付き合った女でも、自分が決めた境界を越えさせることはしない。小さな嘘をつくが、そもそも自分の本心は明かさない。誰のことも嫌いじゃないけど、誰のこともそんなに好きではない。掴みどころがないのは、人と本気で向き合っていないから。だけど、本当は臆病で寂しがり屋。自分の本心をさらけ出して相手に引かれたり、本気で好きなった人に嫌われるのは怖い。だから、そのとき楽しく、適当に好きな相手と過ごすのがいい、というスタイルを貫く。

ツチダは自分にとって特別な女ではないけど、特にしつこくつきまとってきた。久しぶりに会ったら印象が変わって前よりサバけてたから、一緒にいて居心地が良かった。「いいな」と思ってたのに「もう会わない」と言われたから、やっぱりちょっと傷ついた。けど、まぁいいか。というのがハギオの性格。

男の色気がありながらも、どこか寂しがりやな様が滲み出てしまっている彼にもやはり女性が気になってしまうものがあり、自分から歩み寄ってしまうツチダの気持ちも理解できてしまう。


映画『南⽠とマヨネーズ』×TANGTANG コラボTシャツ
「ツチダとせいいち ver」(非売品)

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『南瓜とマヨネーズ』

  • ツチダは同棲するミュージシャンの恋人・せいいちの生活を支えるために、内緒でキャバクラで働き、生活費を工面していた。一方、無職で曲が書けずスランプに陥ったせいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。しかし、ツチダがキャバクラの客・安原と愛人関係になり、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。そんな矢先、ツチダにとって、いまでも忘れられない昔の恋人・ハギオと偶然、再会を果たした。過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいくツチダだったが…。

    STAFF:
    監督:  冨永昌敬

    CAST:
    臼田あさ美、太賀、浅香航大、若葉竜也、大友律、清水くるみ、岡田サリオ
    光石研 / オダギリジョー

11月11日(土) 全国ロードショー

© 魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

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