ペナルティ・ヒデさんが語る「プリティ・リトル・ライアーズ」
「プリティ・リトル・ライアーズ」との出会いは?
知人から「面白いから絶対に見るべき!」と勧められたのがきっかけです。とは言え、主人公はティーンの女の子たちですし、その当時30代後半のオッサンだった僕が楽しめるものかと疑ってかかっていました。でも、見始めた途端にどっぷりハマってしまって。オープニング映像に出てくる棺桶に、片足どころか全身入ってしまいました(笑)。
もともと海外の学園ドラマはお好きでしたか?
どちらかと言うと、サスペンスやアクションを見ることが多かったです。「プリティ・リトル・ライアーズ」も学園ドラマというよりは、サスペンスという点に惹かれたんだと思いますね。それに、勧められたら何でも見てみようという気持ちでいたのもよかったのかもしれない。仕事柄、とにかく常に何でもつまむ気持ちでいますし、普段もワッキーという最大の珍味と一緒にいますから。何ならアイツが“A”なんじゃないかなって(笑)。
その“A”に翻弄される主人公たちをどう思いますか?
僕にも娘と息子がいますから、どうしても親目線で彼女たちを見てしまいます。子供たちだけで湖の近くの山小屋に行くとか、お酒を飲むとか、腹が立って仕方ありません(笑)。まあ、腹が立つのも物語にハマっている証拠なんですけど。カミさんに「どう思う? これ」と聞いて、「じゃあ見なきゃいいじゃん」みたいな空気を出されていますよ。
となると、生徒であるアリアと教師の恋愛なんて…。
あんなね!(笑) そもそも高校生なのにバーに行く時点でおかしい話なんですけど、初めて会った男と意気投合するなんて! しかも、後日になって「あっ、あのときの…」となるじゃないですか。そんなの普通ならありえないなと思うんですが、まあアメリカならあるかもなあ…って。
受け入れられるんですね(笑)。アリアはお好きですか?
あの子を嫌いな人なんていないでしょ? 目鼻立ちもしっかりしていて、お人形さんみたい。家庭の問題もいろいろ出てきて傷ついたりもしますが、それでも常に芯が1本通っている感じがいいなあと思います。恋愛模様に関しても確かに最初は教師との禁断の恋ですし、別の男性とお付き合いしたりもしますけど、どこか貫いている雰囲気はありますよね。
でも、一番お好きなのはエミリーだとか。
かわいいじゃないですか。スタイル抜群ですし、スポーツができるのも尊敬します。普段のスポーティな格好もかわいいけど、あの鍛え上げた体でドレスを着こなしたりするときもカッコいいですよね。でも、これだけは誤解のないように言わせてください! アリソンもスペンサーもハンナも大好きです。特にアリソンとスペンサーは、演じる女優さんが素晴らしいですよね。アリソン役のサーシャ・ピーターズさんは14歳であんな大役を担い始めたわけだし、スペンサー役のトローヤン・ベリサリオさんも骨太の女優さんだなあと思います。泣きの芝居や精神的に追い詰められる演技が素晴らしい。ハンナもすごく等身大で、女性の視聴者に人気なのがわかります。
そんな彼女たちの物語が完結する<ファイナル・シーズン>をご覧になった感想は?
1度だけじゃなく、2度3度見るべきだと思います。僕もいま、<ファイナル・シーズン>の<セカンド・シーズン>に入ったところですから! 2回見た方が細かいところまで注目できますよね。あとは、吹替版を見た後に字幕版で見たり、字幕版を見た後に吹替版で見たりするのも新たな発見につながると思います。
“A・D”の予想はついていましたか?
とんでもない! 全くわかりませんでした。皆さん、驚かれると思いますよ。僕もなるほどなあと思うばかりで。本当に巧みな伏線が張り巡らされていたんだなって感心させられました。
<ファイナル・シーズン>ではありますが、これからハマるのもまだまだ遅くはないですよね。
その通りです。<ファースト・シーズン>から見始めるのも遅くはないですし、時間軸を逆戻りしながら見るのも面白いんじゃないかなって。答えを見てから、その理由を知っていくのも楽しみ方の1つだと思います。もちろん、<ファースト・シーズン>から見るのが一番のオススメですけどね。だって、恋もそうじゃないですか(笑)。最初に出会いがあり、愛を育んで、結末を迎える。そんな気分をドラマ1本で味わえるんですから、こんなに贅沢なことはないと思いますよ。僕みたいな中年男性でも絶対にハマりますし、「プリティ・リトル・ライアーズ」を通して若い女性との会話も弾むようになると思います!