『雨音にきみを想う』は日本・香港・タイ合作の『BLACK NIGHT』、2004年のドラマ『アウトサイダー〜闘魚〜』で注目を浴びているディランのスクリーンデビュー作。今回、ディランが演じるのは裏社会に生きる孤独な青年、チョッカン。
「脚本を読んで自分とチョッカンには似た部分があると思ったんです。家族や友情を大切にするところ、感情を表に出さない性格が似ているなと。僕、好きな人のためなら自分を犠牲にできるタイプなんですよ」とインタビュー早々、何のためらいもなく愛について語るディラン。彼の魅力はそんなさりげなさの中にあるのかもしれない。モデルとして、役者として、表現する面白さについて訊ねると──
「それぞれに楽しさ、辛さ、魅力があります。モデルは外見だけと捉えられがちだけれど、モデルを経験したおかげで色んな国へ行けたし、その国の文化に触れることができました。ドラマや映画は自分とは違う人生を経験できることが魅力。自分自身に一番近いツールは歌かもしれないです(2004年に歌手としてもデビューしている)」
また、大スクリーンに映し出される自分を見ることは何にも代え難いことだと話すディランだが、今回のチョッカン役は「母語ではない広東語の台詞だったので、慣れない言葉で気持ちを込めるのが難しかった」とちょっぴり苦笑い。
監督・脚本を手掛けたのは、ブレイク寸前のアイドルを起用し、最大限に魅力を引き出す力に長けたジョー・マ。トニー・レオン主演の『ファイティング・ラブ』(2001年)など、ラブストーリーに定評のある監督だ。彼は今回、ディランに目の演技を求めたという
「目で演技をすることは今までにはなかったことなので新しい挑戦でした。また、『インファナル・アフェア』シリーズを観てトニー・レオンの演技を勉強してほしいとも言われました」。脚本を読み込んでチョッカンを自分のものにし、その結果、スクリーンには哀しみと強さを秘めた瞳で語りかけてくるディランの姿が映し出された。
日本のタイトル『雨音にきみを想う』(原題は『摯愛』、英題は『Embrace your shadow』)について、雨とラブストーリーが象徴しているものは何だと思う?と質問すると、「この映画の中で雨のシーンが多いのは、ウィンイン(フォオナ・シッ)の悲劇的な家庭状況を表現しているからなんです」とディラン。チョッカンと恋に落ちる少女ウィンインには、人気アイドル歌手として知られるフォオナ・シッが抜擢され、難病に冒された少女を熱演している。そんなフィオナが演じるウィンインという少女をディランはどう思っているのだろう。
「ウィンインのような女性ですか? 好きですね。いつも隣にいるような親しみやすさがあるというか、一生懸命生きている姿に惹かれます」
言葉の壁、繊細な演技に加え自らアクションシーンもこなしたディラン。相手の拳が当たり鼻血が出てしまったこともあったそうだが「僕も相手を殴っちゃったけどね(笑)」と茶目っ気たっぷりに答える。この屈託のない笑顔に女性は惹かれるのだ! そして、ジョー・マ監督が敢えて余韻を残し観客に委ねたラストシーンには、希望と愛が詰まっている。これから日本でもブレイク間違いなしのディラン・クォのスクリーンデビュー作『雨音にきみを想う』は、秋にぴったりの“女性必見!”ラブストーリーなのである。
いつの時代でも女のコは永遠に“王子様”の登場を夢見ているもの。変わらない少年のような笑顔が魅力の妻夫木聡は大ヒット『涙そうそう』に続いて、年末公開の『どろろ』では魔物退治の旅に出る。『NANA2』も楽しみな成宮寛貴は 『椿山課長の七日間』でヤクザの親分という役どころで演技の幅を広げ、今後の活躍も楽しみ。韓国でいま最も注目の美男子といえば、『王の男』で見事女役を演じ、“女よりもきれいな男”と呼ばれているイ・ジュンギ。来年は宮崎あおいと共演する、韓日合作映画『ヴァージンスノー』が控え、日本でも人気が一気に火がつくこと間違いないので今から要チェックだ。
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