
『赤い風船』で、風船と不思議な友情を育む少年を演じたパスカル・ラモリスの姿は、初公開時の1956年以来、多くの人々の心を揺さぶってきた。彼のように、時代ごとに名子役と呼ばれる子供たちが活躍してきた。現代の映画界でも、大人顔負けの小さなスターたちが…。

![[phto]エル・ファニング](img/enfant_photo_01.jpg)
1998年4月9日生まれ。アメリカ、ジョージア州出身。ダコタ・ファニングの実妹。銀幕デビューは2歳のときに出演した『I am Sam アイ・アム・サム』。姉・ダコタの扮した役柄の幼少時代を演じて注目を集めた。TVドラマ「TAKEN」でも姉の幼少期を、『となりのトトロ』の英語吹替え版では姉と共に声の出演を果たし、天才子役と呼ばれる姉同様、豊かな才能を発揮。仲の良いファニング・シスターズだが、エルが持つ独特の空気感は姉とは全く異質のもの。キム・ベイシンガーと共演した際、大絶賛されたのをきっかけに話題を集め、いまや出演が相次いでいる。

![[phto]アビゲイル・ブレスリン](img/enfant_photo_02.jpg)
1996年4月14日生まれ。アメリカ、ニューヨーク州出身。3歳でCMデビュー。2002年には『サイン』でスクリーンデビュー。4年後に出演した『リトル・ミス・サンシャイン』では、家族の再生というテーマの中で、美少女コンテストへの出場に熱意を燃やすオリーヴ役を好演。この演技が評価され、10歳という若さで、アカデミー賞助演女優賞、英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートを果たす。大人びた口調とあどけない佇まいが同居する魅力と自然な演技、オスカー・ノミニーの風格で、同年代の子役たちを一歩リードしている。

![[phto]フレディ・ハイモア](img/enfant_photo_03.jpg)
1992年2月14日生まれ。イギリス、ロンドン出身。映画デビューは1999年だが、注目を浴びたのは2004年の『ネバーランド』。ピーターパンのモデルとなった少年を演じ、涙を誘う寂しげな表情と、デリケートな演技が話題に。同年、若手に贈られる主要な賞を多数受賞した。共演したジョニー・デップも彼の才能に惚れ込んだ一人。翌年にはティム・バートン監督に彼を強く推薦し、『チャーリーとチョコレート工場』で再び共演。ここ最近の子供が出演する話題作に数多く出演しており、大人顔負けの活躍を果たしている。

Photo:ロイター/アフロ
1998年7月8日生まれ。アメリカ、カルフォルニア州出身。名前に聞き覚えがなくても、ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット=スミスの息子といえば、思い当たるのでは。父親と共演した『幸せのちから』で、スクリーンデビュー。親の七光りでデビューしたとはいえ、キュートな笑顔と文句なしの演技で観客を魅了。デビュー作で、ティーン・チョイス・アワードとMTVムービー・アワードを受賞した。次回作のうわさが絶えず、今後も楽しみ。また、ウィル・スミス一家と家族ぐるみの付き合いをしているトム・クルーズと元妻ニコール・キッドマンの養子コナーも銀幕デビューが決まったとか。作品はウィル・スミス主演の『セブン・パウンズ (原題)』。こちらは、オーディションで決まったようだ。

![[phto]アルバ=ガイア・クラゲード・ベルージ](img/enfant_photo_05.jpg)
ヨーロッパにも、名子役の呼び声高い少女が。今年のフランス映画祭で紹介された『ベティの小さな秘密』のアルバ・ガイアは、小さな演技派として注目されている存在。本作では、慕っていた姉が寄宿学校へ入学してしまい、家族の中で孤立してしまった少女・ベティを好演。難しい役どころを、憂いのある表情と監督も驚くほどの理解力で自分のものに。恐るべき説得力を持つ演技で映画通をも唸らせた。今後も女優業を続けるかどうかわからないと話しているのがちょっと心配。
(text:June Makiguchi)
| アルベール・ラモリス | |
| アラン・エムリー、ローラン・ロッシュ、フランソワ・プリエ、パスカル・ラモリス、ジャン=ピエール・グルニエ |
配給:カフェグルーヴ、クレストインターナショナル
2008年7月26日よりシネスイッチ銀座にて公開
© Copyright Films Montsouris 1956