どうしても叶えたい夢、自分が自分らしく生きるために必要なこと。そのためにがむしゃらにしがみつく主人公かやのの姿──。監督・脚本は福岡出身の、藤江儀全。『ジーナ・K』は、石井聰亙、東陽一、橋口亮輔監督などを助監督として長年支えてきた藤江監督の初監督作品だ。

作品の出発点になったのは、昭和に生きた実在のストリッパー、ジプシーローズ。彼女にもし娘がいて、例えばヴォーカリストになっていたとしたら…。監督が長年あたためてきたそのアイディアを元に脚本を執筆されたという本作。自分の夢は何だったっけ? あの頃の私は何を思っていたっけ? 今も私はその想いを大切にしているだろうか? きっと誰もが“何か”を感じるに違いない、そんな映画『ジーナ・K』をご紹介します。


かやの=ジーナKをつとめたのは、シンガー・ソングライターSHUUBI。女優初挑戦の彼女を支える共演者たちは、石田えり、ARATA、光石研、永瀬正敏、片岡礼子といずれも日本映画に欠かせない名役者揃い。主演SHUUBIの瑞々しい演技を引き立てながらも、それぞれが強烈な印象を残していく。中でも特筆すべきはベテラン石田えり。実在した伝説のストリッパー役を圧倒的な演技力で体現した。そしてARATAの透明感ある演技も見逃せない。
 
伸びやかな歌声で、かやの=ジーナ・Kを演じきったSHUUBI。1978年、福岡県出身の彼女は、幼い頃からピアノ・作曲を始め、14歳で歌を歌い始めた。ライブ活動や他アーティストへの楽曲提供をする一方で音楽大学に進学し、ピアノを専門的に学び在学中にデビュー。これまでに6枚のシングルと2枚のオリジナルアルバムを発表。全曲の作詞作曲を手がけるなど、これからが期待される多才な実力派シンガー・ソングライターだ。
 
福岡・中洲が舞台の本作。中州の街並み、百道浜など、福岡出身の方であれば見たことのある風景ばかり。台詞ももちろん博多弁。ここで石田えり演じるストリッパー・カトリーヌの印象的な台詞をひとつ。「ジーナ・Kは宮本が始めたシナリオっちゅうけど、カスみたいなもんたい。本人に比べれば。心配なか、ちゃんと生きとう。生きてりゃよかろ。生きてりゃ会えるたい、必ず」

公開初日、シアター・イメージフォーラムにて監督、出演者による舞台挨拶が行われた。この日は藤江監督、主演のSHUUBI、ARATA、吉居亜希子、石井聰亙が登壇。客席は公開を心待ちにしていた観客で埋め尽くされ、中にはゲストへの花束を持った方も見受けられた。

もの静かなゲストが多い中、「台風一過、昨日は給料日の方も多いことでしょう(笑)。そんな中こんなにたくさんの方に来て頂いて感激です!」というSHUUBIの声が響き渡ると、会場はすっかり和やかなムードに。かやのが初めて愛した人・菊池を演じたARATAは「観終わった後、エネルギーを与えてくれる映画」と、またかやのの親友ニナを演じた吉居亜希子は「男の弱さと、女の人の強さをみてほしい」と、それぞれ本作の見所を語った。一方、役者として舞台挨拶するのは初めてという石井聰亙からは「ぼくらの世代の役者さんと若い役者さんの激突があり、エネルギーが渦巻く日本映画の新しい胎動が感じられる映画だと思います」と、自身の作品を助監督として支えてきた藤江監督を讃えるコメントも。

そんな藤江監督は、「準備から撮影まで足掛け3年かかったのですが、今日みなさんに観ていただくことで、イメージソングの「ハジマリノウタ」と同様、この映画もこれが始まりなんだなと実感しています」と、初監督作品がついに初日を迎えた心境を感慨深い面持ちで語った。最後は「観ていただいた方に“何か”を感じていただければ幸いです」という言葉で締めくくられ、会場からは大きな拍手が寄せられた。

【ALBUM】
ジーナ・K イメージソング
「ハジマリノウタ」収録

SHUUBI/SHUUBI
NOW ON SALE
¥2,100(税込)
【LIVE】
SHUUBIワンマンライブツアー
10/22(sat) 東京:渋谷CLUB QUATTRO
10/28(fri)  福岡:ビブレホール
10/29(sat) 大阪:OSAKA MUSE
詳細はSHUUBIオフィシャルサイトにて


Cinema Information
image『ジーナ・K』
監督・脚本:藤江儀全
出演:SHUUBI、石田えり、ARATA、光石研、石井聰亙、吉居亜希子、片岡礼子、永瀬正敏(友情出演)
シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー中!
【全国上映情報】
東京:シアター・イメージフォーラム
福岡:シネサロン・パヴェリア
大阪:シネ・ヌーヴォ
京都:京都シネマ
詳しい劇場情報は映画オフィシャルサイト