今や、飛ぶ鳥を落とす勢いで大活躍を見せるオーランド・ブルーム。大ブレイクのきっかけが、映画の歴史を塗り替えたとも言われるファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・リング』3部作でのレゴラス役なら、世界中の女性たちからの絶大なる人気を不動のものにしたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のウィル・ターナー役だろう。まだ見ぬ父親を慕いながら、愛する女性のために戦う青年。穏やかな中にも、偉大なる海賊である父から受け継いだ情熱を垣間見せた。そして、あれから3年―。
待望のシリーズ第2章『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』では、よりたくましくなったウィルの姿を見せてくれる。
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「今回は、ウィルをより海賊らしく演じたいと思ったんだ。手始めとしては、海賊のブーツをはいてみたよ。それに、より男らしさを見せたかった。脚本家たちが、上手い具合にその変化を組み込んでくれたから、
より演じ甲斐のある役になったと思う。特に、父親の登場によって新しい面が見えたし。今まではエリザベスだけを守ってきたけれど、今回は地獄にいるより辛い運命を背負った父親を助けるという新たな目的ができたことで、ウィル・ターナーという役が面白くなってきたと思うよ」。
そんな役柄の成長に、自らの成長も重ね合わせているというオーランド。「前作から3年経っているから、その間に僕自身も人間としても、俳優としても成長したと思っている。だからそんな部分も反映できたんじゃないかな」 。
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すでに身体に馴染んだ役を再び演じること、強い信頼関係で結ばれた仲間たちとの仕事は、とても楽しいものだったとも話す。インタビュー前日に行われた会見では、撮影現場はアットホームな雰囲気だったと語った、ジャック・スパロウ役のジョニー・デップの言葉を受けて、裏話もちょっぴり披露。
「彼のことは、とにかく彼を尊敬しているんだ。いろいろ先輩 俳優として彼の演技を観たり、アドバイスを求めたりする。世間話なんかもしたよ。撮影後、長い一日の終わりに、ワインなんかを飲みながらね。映画を一緒に観たりもしたよ」。
いいムードで進められたという今回の撮影だが、派手なアクション・シーンも満載なだけに、苦労は絶えなかったという。「一番苦労したのは、男性3人が剣を交えるシーンだね。砂浜に始まり、教会の屋根を経て、水車の中へ移動する…。とにかくチャレンジングだったし、長い時間かかった。結果的にスクリーンの中でとても素晴らしいシーンに仕上がったから、苦労は報われたと思うけど」。
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そう話すオーランドだが、実は彼には“秘密兵器”があったそう。それは、過酷な現場でも、安らぎを与えてくれるある存在。彼が片時も離れたがらない愛犬のこと。以前、自らの犬について、「彼はたくさん旅行をしている犬なんだ。犬と一緒に旅行するのはお金がかかるけれど、僕の赤ん坊みたいなものだからね」と語り、溺愛ぶりを覗かせたことのあるオーランド。厳しい撮影の日々から、現実に戻してくれたのは、「彼の面倒を見ること」だったのだそうだ。
そんな彼が今回最も気に入っているのが、父親との再会のシーンだ。「これまでの背景として、ウィルには父親がいるけれど、どんな人物かわからず、関連性がなかった。でも、今回は初めて親子の関係が生まれて、それも短いシーンの中でどれだけ絆の強さを象徴させなきゃいけなかった。とても重要なシーンだったから、かなりのプレッシャーもあったけれど、父親役のステラン(・スカルスゲールド)とはうまく共演できたと思う。初めてウィルと父親の関係をわかってもらえる、意味のあるシーンだよ。それに、アクション・シーンの多い中で、“演技”が生かせる演じ甲斐のある場面でもあったね」。
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』を抜き、映画史を塗りかえる新記録を樹立している本作。1作目に続き、世界で大ヒットを放っているその理由について聞くと、「正直言って、わからない。本当に映画というのは、何が成功して、失敗するかはわからないんだ」とコメント。「でも、いろいろな要素が上手くかみ合ってヒットに繋がったと思う。監督のゴアの演出、プロデューサーの能力、ジョニーや脇役陣の演技。それに、ディズニー・ランドの人気アトラクションとして確立されたものであったことも理由じゃないかな。それらが巧く作用したんだと思う。でも、簡単に言うなら、ラッキーだったってことかな」。
もちろん、彼自身の魅力が作品の成功に大きく貢献していることは誰もが認めるところだろう。そんな彼が「皆で、ものすごく頑張って作った。文句なく楽しい作品」と心から誇りにするこの作品。「とにかく楽しんで欲しい」というオーランド・ブルームからのメッセージ通り、この夏、日本でも多くのファンたちがその世界を満喫し、大満足するに違いない。
(text:June Makiguchi)
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
劇場情報:7月22日より夏休み全国超拡大公開
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