ニューヨークに住む4人の女性たちの本音が交差する『SATC』。その魅力を支えているのは、何といってもキャリー・ブラッドショーだろう。毎回ドラマは、彼女が新聞に執筆しているコラム「セックス・アンド・ザ・シティ」がそのときのテーマに沿って書き上げられていくかのように進んでいく。彼女はこのドラマの語り部なのだ。
コラム形式で進むドラマの中では、友人3人の体験や本音が取り上げられていくが、最も多く盛り込まれているのは、セックス・コラムニストである彼女自身のエピソード。キャリーはセックスにオープンで恋多き女性。それでも、“ただ一人の運命の男性”を探し続け、信じては傷つき、信じられては傷つけ…を繰り返す様子が克明に記されていくのだ。
その男性遍歴はとにかく華麗。6シーズンでベッドを共にした男性は15人以上。その中で、リッチなビジネスマンのミスター・ビッグとのモメごとや、不安を感じてしまうほど優しい家具デザイナーのエイダン・ショーとの結婚騒動、気難しい芸術家・アレクサンドロ・ペトロフスキーとのパリ移住話などは特に印象的だ。
恋のこととなると冷静でいられなくなることも多く、路上で叫び、相手をののしることもしばしば。「ちょっと、行き過ぎ?」。そう思うことはあるとしても、恋する辛さを知っている女性なら共感せずにはいられない、そんなキャラクターなのだ。
キャラクターの魅力もさることながら、ドラマを単なる人気番組から社会現象のひとつにまで押し上げることになったキャリーのカリスマ的人気の秘密は、そのファッショニスタぶり。マノロ・ブラニク、ジミー・チュウなどの美しい靴をこよなく愛するシューズ・フェチで、ヴィンテージとハイブランド、アクセサリーなどを絶妙に組み合わせる個性的なファッションは番組の目玉に。ネームネックレスやコサージュなど、爆発的な流行も生んでいる。
1965年3月25日にオハイオ州で生まれたサラ・ジェシカ・パーカーは、幼い頃から女優を志し、8歳でデビュー。ダンス、歌を本格的に学び、11歳でブロードウェイ、13歳でミュージカル「アニー」の主役に抜擢された。その後、映画界で活躍し、『フットルース』、『ハネムーン・イン・ベガス』、『マイアミ・ラプソディ』などに出演。
だが、代表作と呼べるものは何と言ってもTVドラマ「SATC」。1998年から2004年にわたり6シーズンの放映は世界的な大成功を収め、多くの女優賞も獲得し、いまやカリスマ的人気を誇る。同番組ではエグゼクティブプロデューサーも兼任した。番組終了後は、『幸せのポートレート』など映画界中心に活躍を見せるかたわら、香水ライン「COVET」や、アパレルブランド「BITTEN」を立ち上げたり、とプロデューサーとしても成功を収めている。プライベートでは、1997年に結婚した夫マシュー・ブロデリックとの間に一児をもうける、美しき働くママなのだ。
(text:June Makiguchi)


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配給:ギャガ・コミュニケーションズ
8月16日、17日先行上映決定
8月23日より日劇3ほか全国東宝洋画系にて公開
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