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『夕凪の街 桜の国』田中麗奈、麻生久美子、中越典子、藤村志保、堺正章クランクアップ記者会見

9月19日、キャピトル東急ホテルにて『夕凪の街 桜の国』のクランクアップ記者会見が行われ、被爆2世の主人公・石川七波を演じた田中麗奈、被爆体験を心の傷として抱える平野皆実役の麻生久美子、さらに中越典子、藤村志保、堺正章ら俳優陣が顔をそろえた。

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9月19日、キャピトル東急ホテルにて『夕凪の街 桜の国』のクランクアップ記者会見が行われ、被爆2世の主人公・石川七波を演じた田中麗奈、被爆体験を心の傷として抱える平野皆実役の麻生久美子、さらに中越典子、藤村志保、堺正章ら俳優陣が顔をそろえた。


田中麗奈「この原作を読んで、原爆で何年も苦しんでいる人を知って胸が苦しかったです。しかしいろいろ勉強にもなり、日本だけではなく世界中の人にこの内容を知って欲しいと思いました。」

麻生久美子「原作を読んで、皆実にとても惹かれました。女優を何年もやっていますが、自ら“演じたい”と思ったのは今回が初めて。不思議な縁を感じています。」

堺正章「家族が被爆し、自分だけが東京にいて生き残ったという役。この役がどういった思いだったかがとても難しく複雑でしたが、監督に会って“この人についていけば大丈夫だな”と思いました。戦後60年たって描くにふさわしい集大成のような作品です。」

藤村志保「被爆者の気持ちを理解するのは難しい。この役のセリフで『原爆で死ぬのを見るのはもういや』というのがありますが、とても大事なメッセージだと思います。世界の人へのメッセージのような作品です。」

中越典子「撮影時に広島で感じたことが、澄んだ美しさ。広島にはいろんなパワーがあります。悲しい話ですが希望に変わる明るさをこの作品からは感じてもらえると思います。私自身も色々な影響を受けました。」


監督は、『半落ち』『四日間の奇蹟』『出口のない海』など多くの心に残る作品を生み出してきた佐々部清。平成16年度文化庁メディア芸術賞マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞したこうの史代の原作の完全映画化した本作。公開は2007年夏。
《シネマカフェ編集部》

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