ドラマだけでなく映画でもおなじみの『トリック』でコンビを組んだ阿部寛と堤幸彦監督がまたもやヘンテコな映画でタッグを組んだ『大帝の剣』。本作に登場する阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎、黒木メイサ、竹内力、原作者の夢枕獏、堤幸彦監督、そして主題歌を担当するGLAYの舞台挨拶付きプレミア試写会が2月27日(火)に行われた。主演の阿部さんは「一昨年12月から撮影に入り、広島で大雪の中なんとか撮影を終えました。1年ほど経ってCGも完成しまして、いよいよ皆さん観ていただけるわけです。出来上がった作品を観たら、やはりCGが入っておりますので自分たちの予想以上のものが出来たと思っています。今日はとても嬉しいです」と挨拶。作品に対する自信がうかがえた。『大帝の剣』は、地球外金属、オリハルコンで作られた“三種の神器”を求めて旅をする大男・万源九郎、豊臣の血を引く姫・舞、忍者の佐助が旅を続ける物語。その旅の途中で、同じく神器を求める緑の怪物一派に襲われたり、謎の美麗剣士に遭遇したりと、トンデモないハプニングが次々に起こる。堤監督は「この作品には本当に面白いと思ったことをガッと詰め込み、大人たちが真剣に遊んで遊んで作りました。幅広い年代の方々に楽しんでいただけると思っています」と本作について語ってくれた。ヒロイン・舞姫を演じ、いつになくコミカルな姿を見せた長谷川さんは「(撮影中は)本当に日々、寒さと忍耐力との戦いでした。今日こうやってみなさんに出来上がりを観ていただけることを、非常に嬉しく思っております。どうかみなさん楽しんで観ていってください」と、観客へ作品をアピールした。舞姫を助ける佐助を演じた宮藤さんは「今までの人生のなかで一番走りました(笑)。僕が走っているところを、是非観てください。ちなみに、走っているところはCGでは処理されておりません。僕は本当に走っています!(笑)」と、(おそらく)大変だったのであろう撮影中の苦労をチラリ。謎の剣士を演じたのは、今最も注目されている若手女優の黒木さんだ。「撮影が終わってから、公開されるまでの約1年間、ずっと楽しみにして待っていましたのですごく嬉しいです。小さいお子さんから、大人の方まで絶対楽しめると思うので、みなさん楽しんで観てください」と作品が完成した喜びを語った。源九郎、舞、佐助の3人と戦う土蜘蛛衆の破顔坊(はがんぼう)を演じたのは竹内さん。びっくりするような特殊メイクで、竹内さんとは分かりにくいが…。「こうゆう派手な、妙な、なんちゅうか、よう分からんちゅうか…そういう大役を務めさせていただきまして、光栄に思っています(笑)。みんなで寒い中、撮影を頑張りましたので、一人残らず観てください。よろしくお願いします!」と、これまでの出演作とはまったく違う雰囲気に少し戸惑っている様子が印象的だった。原作は夢枕獏の「大帝の剣・天魔降臨編」。ほかにも数多くのベストセラーを書いている夢枕獏さんは「いつも一人で暗い作業をしていますので、こうやってみなさんで一つのものを作っていることがうらやましくて。一度現場に行かせていただいたのですが、みなさんが寒い中頑張っていて感動しました。作品も拝見しましたが非常に楽しいものに出来上がっていました」と、自著の映画化作品の仕上がりに太鼓判をおした。“おもしろければ、それでいい!!”という映画のキャッチコピー通り、キャスト、スタッフみなさんによるおもしろい記者会見だった。『大帝の剣』は4月7日(土)より全国東映系にて公開。
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