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「ネズミもいいけど河童もね!」『映画クレヨンしんちゃん』シリーズの原監督最新作

木暮正夫の原作を基に、原恵一監督自ら企画、脚本を担当した『河童のクゥと夏休み』。6月22日から7月9日まで開催されていた台北映画祭の子供映画部門において観客の投票によって決まるオーディエンス・チョイス・アワード(観客賞)を受賞した本作が7月28日(土)に公開初日を迎え、声の出演をしている冨澤風斗、横川貴大、西田尚美、ゴリ(ガレッジセール)、田中直樹(ココリコ)、エンディングテーマ「夏のしずく」を歌う大山百合香、そして原監督による舞台挨拶が行われた。

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『河童のクゥと夏休み』初日舞台挨拶に登壇した(左から)原恵一監督、大山百合香、ゴリ、西田尚美、田中直樹、横川貴大、冨澤風斗
『河童のクゥと夏休み』初日舞台挨拶に登壇した(左から)原恵一監督、大山百合香、ゴリ、西田尚美、田中直樹、横川貴大、冨澤風斗
  • 『河童のクゥと夏休み』初日舞台挨拶に登壇した(左から)原恵一監督、大山百合香、ゴリ、西田尚美、田中直樹、横川貴大、冨澤風斗
  • 「アンガールズの山根くんはクゥちゃんじゃない!」田中直樹(ココリコ)
  • 沖縄の妖怪・キジムナー役ゴリ(ガレッジセール)
木暮正夫の原作を基に、原恵一監督自ら企画、脚本を担当した『河童のクゥと夏休み』。6月22日から7月9日まで開催されていた台北映画祭の子供映画部門において観客の投票によって決まるオーディエンス・チョイス・アワード(観客賞)を受賞した本作が7月28日(土)に公開初日を迎え、声の出演をしている冨澤風斗、横川貴大、西田尚美、ゴリ(ガレッジセール)、田中直樹(ココリコ)、エンディングテーマ「夏のしずく」を歌う大山百合香、そして原監督による舞台挨拶が行われた。

クゥの友達となる少年・康一の父を演じた田中さんは「すごくステキな作品なので、一人でも多くの人に観てもらいたい」と挨拶。自身が演じたキャラクターについて「あまり自分の意見を出さないと言いますか、自己主張の強くないお父さんでいてください、と監督に言われて。普段の僕はそんな感じなので、監督はそれが良かった、とおっしゃるんですが、ただそれは人としてどうなんですかね…(笑)」と語る。田中さんのお子さんは3歳になる男の子だそうだが、本作を気に入ってるのだとか。それでも、「オール電化のCMに出てくるアンガールズの山根くんに向かって『クゥちゃん!』と言うんですよ(笑)。その違いを説明するのが大変」と困り顔。

康一の母を演じた西田さん。「(場内に)お子さんよりも大人の方がたくさんいらっしゃるので、ちょっとビックリしています。でも大人の方たちに観てもらえた方が、私としては嬉しいです。子供だけに観せておくのは、もったいないくらい良い映画なので、よろしければ広めていってください。そして何度でも観てください」と作品をアピールした。

クゥを演じた風斗くんは「今日は来てくださって、ありがとうごぜえやした!」とクゥ風に挨拶。本作は風斗くんにとって初主演となるが、「とっても嬉しかったです。この映画に参加して、自分たちもがんばって、河童の住める環境を作りたいと思いました」と作品について語ってくれた。

康一少年を演じた貴大くん。「この映画に参加できて、とても楽しかったです。康一の考え方とか性格もクゥによってだいぶ変わったと思うし、僕もいろいろなことを考えさせられました」そうだ。

出番は少ないものの、ストーリーのキーとなるキャラクター、キジムナーを演じたゴリ。キジムナーとは、沖縄で一番メジャーな(?)妖怪だ。「沖縄で一番怖がられている妖怪なんですよ。だから監督に『キジムナーを演じてください』と言われたときは、頭が真っ白になりました。まずキジムナーに会ったことがない。演じ方が分からない。どうすればいいのかなと思ったら監督が『ゴリさんのままで演じてくれれば、それがキジムナーです』と。つまり、僕は普段キジムナーなのか?(笑)。でも、一生懸命演じて作品を観てみると、不思議と違和感がないんですよね。本当にキジムナーに会えたとしたら、こういう優しい感じじゃないのかなと思って」と自身が演じた妖怪に自信満々。

「でも田中さんが演じたお父さんはちょっと…。クゥの気持ちを考えてやれよと、ちょっとイラッとしました。演じている田中さんにまでイラッと来ています(笑)」とゴリが続けて一言。すると田中さんは「ゴリの演じたキジムナーは、何と言いますか、奇跡とでも言いますか。僕には絶対に出来ない役だし、お芝居だと思うんです。ゴリが演じたキジムナーはストーリー全体の中でも大事なところですし、すごくステキなアフレコをしているな、と思っていた分、ゴリにそう思われていたのがショックでしたね」と褒め殺し(笑)で会場をわかせていた。

原監督にとって、本作は20年間温め続けてきた企画でもある。「自分がアニメーションの演出になったのも、これを作るためだったのかな、と思うくらいの作品です。これまでの演出としてのキャリアも、この映画のことをずっと考えてきました。それがやっと完成して、実際にお客さんに観てもらえたというのは僕にとっては、夢が叶っちゃったようなもので、今後の僕にあまり期待してもらっても困るんですが(笑)。もうやることはやっちゃったので、今すごく虚脱状態です。自分の中でずっと長い間大事にしていたものが今日離れちゃって抜けちゃったような気持ちです」と少々切なそう。それでも「今はどちらかと言うと穏やかな気持ちです。やれることは全てやりました」と満足げな様子でもあった。

「同時期にネズミがフランス料理を作るアニメもありますが、ぜひ河童もお忘れなく! もし気に入っていただけたら、お友達とか家族の方にも薦めてください!」と監督がアピールする『河童のクゥと夏休み』はシネ・リーブル池袋ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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