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「幻覚シーンの表現は映画ならでは」美波が躁病患者に挑んだ『逃亡くそたわけ』

“わたしの21才の夏は二度と来んちゃもん! だけん、逃げないかんとって!”。こんな分かるような分からないような理由で精神病院から逃亡してしまった花ちゃんとなごやんの奇妙な逃亡ロードムービー、『逃亡くそたわけ─21才の夏』。躁鬱病という“心の病”を明るく描いた本作が10月20日(土)に公開され、主演の美波、吉沢悠のほか、我衆院達也、高良健吾、ベルナール・アッカら出演陣と本橋圭太監督が初回上映後、舞台挨拶に登壇した。

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,『逃亡くそたわけ−21才の夏』初日舞台挨拶にて(左から)本橋監督、我衆院達也、美波、吉沢悠、高良健吾、ベルナール・アッカ
,『逃亡くそたわけ−21才の夏』初日舞台挨拶にて(左から)本橋監督、我衆院達也、美波、吉沢悠、高良健吾、ベルナール・アッカ
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  • 『逃亡くそたわけ−21才の夏』初日舞台挨拶 美波
  • 『逃亡くそたわけ−21才の夏』初日舞台挨拶 吉沢悠
“わたしの21才の夏は二度と来んちゃもん! だけん、逃げないかんとって!”。こんな分かるような分からないような理由で精神病院から逃亡してしまった花ちゃんとなごやんの奇妙な逃亡ロードムービー、『逃亡くそたわけ─21才の夏』。躁鬱病という“心の病”を明るく描いた本作が10月20日(土)に公開され、主演の美波、吉沢悠のほか、我衆院達也、高良健吾、ベルナール・アッカら出演陣と本橋圭太監督が初回上映後、舞台挨拶に登壇した。

「上映直後ほやほやのお客さんの前に立つのが不思議な感じです。この映画をどう受け止めたのかなと、みなさんの顔を見ようとしているんですが、逆光で見えなくて」と笑う美波さん。「原作は花ちゃんの視点から、日記ではないんですけどストーリーと気持ちが一緒に旅をしていく感じで、幻覚の部分もあまり描かれていないんです。だから劇中の幻覚の表現、ちょっと飛び抜けた色や衣裳は映画ならではです。でも私は実際に幻覚を見たことがないので、どうやったら、どういう状態になったら見えるんだろうといろいろ考えていて、自主練習というか、家でそういった稽古を一人でしてました」と、役作りについて語ってくれた。

その花ちゃんの幻覚に登場する、軍服を着た男性に扮した我衆院さん。「私は鬱でも躁でもなく記憶喪失でございますが、心の病は私も持っております」と会場を笑わせる。「普段の自分と演じる時の自分は全く違うものですから、やっぱりテンションをガッとあげて、やりすぎた部分からいつも入るんです。そして“ちょっとやりすぎですね”と言われて削っていくんですね。それで収まるんですが、今回は、私がやりすぎかなと思っても、全部オッケーを出していただきました。ありがとうございます」。あのハイテンションなキャラクターはこうして作られるのか!

我衆院さん同様に幻覚の中に登場する黒人レスラー役のアッカさんが、「試合以上にエキサイティングなムービーだったと思いますが、みなさん、楽しんでいただけましたでしょうか?」と会場に問いかけると場内からは大きな拍手が! 「自分、普段ギャグをかましても、こんなにウケることはないんですけども…」とちょっと複雑な表情。格闘家デビューは本作の撮影中に決まったとのことで「ラストシーンとドアを壊すシーンでは、体格が若干違う」らしい。ぜひ注目していただきたい。

花ちゃんの元カレ役の高良さん。九州出身の彼に得意の九州弁で挨拶をお願いしたのだが…「あの…、その…、九州のロードムービーということで、そういう作品に参加できて、とても光栄でした。ありがとうございました。…すみません」と、かなり緊張していたようだ。

花ちゃんに引きずられるように精神病院から脱出するなごやんを演じた吉沢さん。「顔合わせの時に自分なりに想像したなごやんで行ったんですよ。その時に“あんまりやったことない感じの芝居もできるかな”と思って九州ロケがすごく楽しみだったんです。映画を観る人に『この人は、心の病を持っているんだ』と見せるように、入っていこうとしたらやりすぎてしまい、だんだんコントロールが利かなくなってきたんです、ロケ中。ぼーっとする期間が増え始め、だんだん目の焦点も、うつろになってきて、危ないなという瞬間は何度かありました」と、ある意味危険な役作りについて語ってくれた。

こうした個性的なメンバーをまとめ上げた本橋監督。「九州は本当に広いので、移動が大変でした。それこそ、北から南までロケをしていたので、なごやんのルーチェの後部座席が移動する時の僕の定位置だったんです。天気に恵まれなかったり、9月の撮影だったので台風があったり、いろいろ語り尽くせないいろんなことが去来してグッときました。でも、本当に良い作品に出来上がったと思います」と作品への思い入れを語ってくれた。

『逃亡くそたわけ─21才の夏』は渋谷Q-AXシネマほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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