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「芝居だったら何でもやります」役者・小栗旬『サーフズ・アップ』でペンギン役に挑戦

アメリカで大ヒットしたペンギン・サーファーのアニメ『サーフズ・アップ』。ビッグZという伝説的なサーファーに憧れるペンギンのコディが故郷を出て大きなサーフィン大会で優勝を目指すまでをドキュメンタリー風に描いた本作。主人公・コディの吹き替えを担当したのが、いまや舞台やドラマ、映画などで引っ張りだこの小栗旬だ。

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『サーフズ・アップ』小栗旬 photo:HIRAROCK
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アメリカで大ヒットしたペンギン・サーファーのアニメ『サーフズ・アップ』。ビッグZという伝説的なサーファーに憧れるペンギンのコディが故郷を出て大きなサーフィン大会で優勝を目指すまでをドキュメンタリー風に描いた本作。主人公・コディの吹き替えを担当したのが、いまや舞台やドラマ、映画などで引っ張りだこの小栗旬だ。

「コディって憎めないんですよね。ちょっとめんどくさい子だけど、憎めない何か、ピュアな部分なのか、一生懸命さなのか…分からないけど、すごく魅力的だなと思います」と、演じたキャラクター、コディについて説明する。
「今回は最初に、シャイア・ラブーフみたいな渋めの声で作っていこうと思っていたら、監督に『もう少し子供っぽくしてほしい』と言われて(笑)、なんとか軌道修正したんです。でも、そもそも狭いブースの中で映画の世界を作らなきゃならなかったし、監督といろいろ話し合いながらキャラクターを作っていきました」。

今回の吹き替えについて「全体的に難しかった」と言う小栗さん。
「例えばビッグZとか、ラニとかがしゃべっているところにかぶせてしゃべるところがすごく多かったんです。自分のタイミングが来たからしゃべるじゃなくて、“あ、いま僕がしゃべってるんだ”みたいなところが多くて。加えて僕は基本的に行動があって芝居をする方なんです。目の前で自分ではない人が…つまりペンギンが動いている姿からいろいろ想像しなきゃいけなかったので、そういう意味でも大変でした」。

しかし、通常の演技においても、相手のセリフにかぶせて話すのはよくあることだが…。
「でも今回の作品って、英語で表現されている一つの単語に対してしゃべるわけで、日本語にするとニュアンスが違う言葉だったりするんですよね。例えば英語だと、『You Know?』ってそれほど大きな意味もなく何度も言ったりするけど、それを日本語にすると『え?』とか『何?』になって、ちゃんと意味が付く。でも、『え?』と『You Know?』って違うよね? みたいな感じ(笑)。会話に影響を与えない言葉って英語にはすごくたくさんあると思うんですけど、日本語にはあまりない。でもコディは、ビッグZやラニがしゃべっていたりする間にたくさん入るんですよ。台本にも『え?』とか『何?』って入ってる。“もう、お前いまのところでしゃべるなよ!”みたいな感じでした(笑)」

過去にも声優ではなく俳優が吹き替えてきた作品は数多くある。ごくまれに、キャラクターではなく俳優本人の顔が見えてしまうこともあるが、本作ではそんな心配は無用だった。
「でもどうなんでしょう。いくら僕が気を付けたところで“やっぱり小栗旬じゃん”って観る人は観ちゃうでしょうし、そこばかりはどうしようもないかなと思いながら演じている部分もあるんです。例えば、次に僕はドラマで、貧乏な大学生の役を演じるんですが、もうどうしようかと思って(笑)。だって僕らが貧乏って、あまりにもリアリティがなさすぎるでしょ? そういう目で見られたら、もうどうしようもないよなっていうのもあるので、そこはすごく難しいところですよね。逆に、そうしたことに関して気を付けたところで、たぶん余計なものが入ってしまうと思うんです。だから今回は、自分がコディという役をもらった一人の俳優という気持ちでやるということが一番大事なんじゃないかなと思ったんです」。

諦観でもなく、かといって奢りもせず、一人の俳優としてのプライドと気概をにじませて語る小栗さん。
「アニメですけど、いろんな人に観てもらいたいです。本当にエンターテイメントとして素晴らしい作品ですし、大人だろうと子供だろうと、男性だろうと女性だろうといろいろな見方ができる、面白いところがいっぱいありますから」と、作品について語ってくれた。そんな小栗さんに今後について聞いてみた。
「特にやってみたい役はまったくないんです(笑)。芝居ならなんでもやります」。

“俳優”と言うよりは“役者”と呼びたくなる男・小栗旬。どこまでも目が離せそうにない。

《photo:Hirarock》

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