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「将来、何が起きるか楽しみにしていきたい」MITの天才を演じたジム・スタージェス

米・ボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)の学生数名が、カード・カウンティングという技を使ってラスベガスで大金を稼ぎ出したという実話を基にした小説「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!」(アスペクト刊)。この小説に惚れ込んだケヴィン・スペイシーが映画化権を取得し、プロデュースも兼ねたのが『ラスベガスをぶっつぶせ』だ。本作で、主人公のベン・キャンベルを演じたジム・スタージェスに話を聞いた。

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『ラスベガスをぶっつぶせ』ジム・スタージェス photo:Yoshio Kumagai
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  • 『ラスベガスをぶっつぶせ』
米・ボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)の学生数名が、カード・カウンティングという技を使ってラスベガスで大金を稼ぎ出したという実話を基にした小説「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!」(アスペクト刊)。この小説に惚れ込んだケヴィン・スペイシーが映画化権を取得し、プロデュースも兼ねたのが『ラスベガスをぶっつぶせ』だ。本作で、主人公のベン・キャンベルを演じたジム・スタージェスに話を聞いた。

成績優秀で天才的な数学的頭脳を持ち、MIT卒業後はハーバード大学の医学部へ進学する夢を持つベン。いわば真面目で堅物で、しかも少々オタク気味の彼が、そのズバ抜けた数学の才能を買われ、カード・カウンティングのチームへと呼ばれる。ジムは、自身が演じたベンというキャラクターをこう分析する。
「最初は、すごくイノセントで心優しい学生だったベンが、ラスベガスに行くことによって欲とか金とかが渦巻く世界に誘われてしまうわけです。そして堕落させられてしまう。ラスベガスに通うようになってからは、ちょっと不快な部分も見えるようなキャラクターになっていくんですよね。でも、そういうリアルな人生経験を積むことでベンは完全な人格というか、大人になったんじゃないかと思うんです。元々持っていた優しい部分も忘れずにね。それは、この映画のメッセージでもあると思います」。

本作には原作のモデルとなった元MITの学生、ジェフ・マーもカメオ出演している。ジムにとって、彼とのコミュニケーションは役作りに大いに役立ったそうだ。
「現場にはジェフだけでなく、当時の学生さんが数人出入りしていたんです。僕たちもたくさん質問したし、いろんな話を聞いたり、アイディアをやりとりすることも出来ました。いまだに彼らはラスベガスでは超VIP待遇なんですけど、実際に彼らが作り上げたラスベガスでの生活を体験させてもらったりもしましたよ。特にジェフとはすごく良い友人になることができました。彼はこの映画のストーリーをリアルに生きてきた人だし、友人になったことで、僕自身もその一部になれたような気持ちになれたのは、ベンというキャラクターを演じる上で、すごく役に立ちました」。

イギリスでTV俳優としてキャリアを積んできたジムは、ミュージシャンという一面も持つ。昨年、アメリカでスマッシュヒットを記録したジュリー・テイモア監督の『アクロス・ザ・ユニバース』への出演を経て、今回のベン役を得た。
「ジュリー・テイモア監督との出会いは、間違いなく僕の人生を変えたと思います。『ラスベガスをぶっつぶせ』はオーディションでジム役を得たんですが、そこで『受かったらどうなるんだろう?』みたいに、将来の展望を深く考えたわけでもないんです。でもこの映画へ出演して、それまで想像も出来なかったような体験をたくさんしました。アメリカに行ったし、普通の生活では会うことの出来ない素晴らしい方々に会うこともできた。僕自身もかつてないほど、クリエイティブになることができたんです」。

そんなジムの今後の目標を聞いてみると…。
「ノー・アイディア(笑)。音楽なのか、舞台なのか、映画なのか、どの方向へ行ってもおかしくないと思ってます。実はいままでもそうだったんですが、僕は、こういう風にやろうと思っても、必ず違う方向に行っちゃうんです。だから決めるのを止めちゃった(笑)。その時々の状況に合わせて、何が起きるか楽しみにしていこうと思っています」。

暢気なのか、大物なのか…? ジュリー・テイモアの『アクロス・ザ・ユニバース』は日本でも8月に公開されるし、全米では、スカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマン共演の『ジ・アザー・ブーリングガール (原題)』、ハリソン・フォード、ショーン・ペン共演の『CROSSING OVER (原題)』などのビッグタイトルが待機中。しかも、『アクロス〜』でジムを気に入ったジュリー・テイモアが、ブロードウェイ・ミュージカルの「スパイダーマン」にジムを起用なんていううわさもある。今後ますます活動の幅を広げていくであろうジム。いまのうちにチェックしておいた方が良いかもしれない。

《photo:Yoshio Kumagai》

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