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伊勢谷はガエル・ガルシア・ベルナルに、佳乃はジュリアン・ムーアに「感銘!」

驚異的な伝染力で視力を奪う奇病が蔓延し、パニックに陥った世界を描いたサスペンス『ブラインドネス』。ノーベル賞作家のジョゼ・サラマーゴの傑作「白い闇」を原作に、『シティ・オブ・ゴッド』の鬼才フェルナンド・メイレレスが世界中から豪華キャストを集めて作り上げ、今年5月のカンヌ国際映画祭ではオープニングで上映され喝采を浴びた。8月14日(木)に本作の完成披露試写会が行われ、来日中のメイレレス監督に、日本から本作に参加した伊勢谷友介と木村佳乃が舞台挨拶に登壇した。

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『ブラインドネス』完成披露試写会に出席した伊勢谷友介、フェルナンド・メイレレス監督、木村佳乃。
『ブラインドネス』完成披露試写会に出席した伊勢谷友介、フェルナンド・メイレレス監督、木村佳乃。
  • 『ブラインドネス』完成披露試写会に出席した伊勢谷友介、フェルナンド・メイレレス監督、木村佳乃。
  • 『ブラインドネス』完成披露試写会にて 伊勢谷友介。
  • 『ブラインドネス』完成披露試写会にて 木村佳乃。
驚異的な伝染力で視力を奪う奇病が蔓延し、パニックに陥った世界を描いたサスペンス『ブラインドネス』。ノーベル賞作家のジョゼ・サラマーゴの傑作「白い闇」を原作に、『シティ・オブ・ゴッド』の鬼才フェルナンド・メイレレスが世界中から豪華キャストを集めて作り上げ、今年5月のカンヌ国際映画祭ではオープニングで上映され喝采を浴びた。8月14日(木)に本作の完成披露試写会が行われ、来日中のメイレレス監督に、日本から本作に参加した伊勢谷友介と木村佳乃が舞台挨拶に登壇した。

劇中、謎の感染症によって最初に失明する日本人の男性を演じた伊勢谷さんは、メイレレス監督の作品に出演できたことが相当嬉しかった様子。「僕にとって監督は憧れの存在。すごく思い入れのある作品ですし、今日こうしてみなさんに観ていただけて本当に幸せです」と満面の笑みをたたえながら語った。多くのスターが集結した撮影現場の様子については「特に、ガエル・ガルシア・ベルナルのインスピレーションによる芝居には、すごい才能を感じました。思わず彼に『僕はあなたの芝居にはお手上げだよ。とても敵わないけど、一緒に仕事ができただけで嬉しいし、尊敬してます』って言いました」とかなり刺激を受けたようだ。劇中、伊勢谷さん自ら考えた日本語によるセリフのシーンがあるが、メイレレス監督は「このシーンを誇りに思っています。観るたびに自分が黒澤明になったかのような気分になります(笑)」とコメント。これに対し伊勢谷さんは「監督は、現場でも全く難しいところを見せず、常に優しく接してくれました。だから僕の方からもいろんな提案がしやすかったです。メイレレス監督の映画のセリフを書かせてもらえるなんて、身に余る光栄です」と語った。

監督は、伊勢谷さんと木村さんの起用について「この物語は特定の地域や人種ではなく、全世界の人類の物語として考えていましたので、当然アジアの俳優も起用するつもりでした。プロデューサーにいろんな資料を送ってもらいましたが、エレガントで洗練されている人物をイメージしていたんです。2人はその条件を備えていて、英語も話せる。演技力の高さについては言うまでもないことでした」と説明してくれた。

伊勢谷さんと夫婦を演じた木村さんは「盲目の人物を演じるのは初めてでしたが、感じるところが多かったです。目が見えなくなったとき、人はどうするのか? 『普段の自分からは信じられないような行動をするかもしれない』とか『自分は何者なのか?』といったことを考えさせられました」とふり返った。伊勢谷さんと同様に、現場では共演者から様々な刺激を受けたようで「同じ女性として、ジュリアン・ムーアに感銘を受けました。女優としてはもちろんですが、一人の女性として優しさと猛々しさを兼ね備えていて憧れます。撮影から離れると、彼女はジョークも言うし、“今日の食事の何がおいしかった”とか女性ならではの会話で盛り上がっていました。日本にまだ来たことがないらしいので、次は、日本で再会できれば嬉しいです」と笑顔で語った。

メイレレス監督は作品について「目が見えなくなるのはいまの世界に対するメタファーでもあり、我々がいかに自分自身や他人、そして周囲の環境のことが見えていないかという意味を込めています。そして、本当の意味で見るということがいかに難しいかを伝えるのが、この映画で描かれる旅なのです」と語り「日本のみなさんにこの映画を観ていただけて幸せです」と笑顔を見せた。

『ブラインドネス』は11月、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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