主人公は、歌と踊りの上手なシマリス3兄弟。森に住んでいたアルビン、サイモン、セオドアの3匹は、森林伐採業者のトラックに紛れ込んでしまい、そのまま大都会へ連れて来られてしまう。やっとの思いで助けを求めた相手は、売れない中年作曲家のデイブ。シマリス3兄弟はデイブの家に居候しながら、音楽を愛する者同士タッグを組み、ヒットソングを放つまでに至るが…。歌えるシマリスたちは、当然のことながら(?)話すこともできる。ただし、人間の言葉を理解するからと言って聞き分けが良いわけではなく、やんちゃ盛りの子供のようにふるまう3兄弟に対し、頭を痛めるデイブの姿は子育てに悩む親そのもの。ひょんなことから出来上がった即席父子関係の中で、ほのぼのと確かな絆を育んでいくさまに心が温まる。そんなハートウォーミングな展開から一転、スターの座を手に入れた3兄弟が業界の思惑と大人のうそにさらされる後半も、シマリスたちの愛くるしさに心奪われた者にはハラハラドキドキものだ。デイブを演じるのは「マイネーム・イズ・アール」のジェイソン・リー。そして、CG製3兄弟の中の1匹、サイモンの声を担当するのは「クリミナル・マインド」のマシュー・グレイ・ガブラーと、実は海外ドラマファンには要チェックな1作だが、3兄弟の声はハイピッチの“シマリス仕様”になっているので、そこはご了承のほどを。