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「ここ一番で強いのは女性!」ビビり屋(?)の伊勢谷友介、強い木村佳乃に恐縮

1995年に刊行された、ポルトガル出身のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」(NHK出版刊)が映画化。人々が次々と視力を奪われる奇病が発生、秩序が失われ、恐怖と絶望に覆われた社会で、何とか生きのびようとする人々の姿を描いた『ブラインドネス』が11月22日(土)に公開を迎えた。世界各国からスタッフ、俳優たちが集結した本作に日本から参加し、劇中で夫婦役を演じている伊勢谷友介と木村佳乃、そして本作の日本側のプロデューサーを務めた酒井園子が初日の舞台挨拶に登壇した。

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『ブラインドネス』初日舞台挨拶。木村佳乃と酒井園子プロデューサー、伊勢谷友介。
『ブラインドネス』初日舞台挨拶。木村佳乃と酒井園子プロデューサー、伊勢谷友介。
  • 『ブラインドネス』初日舞台挨拶。木村佳乃と酒井園子プロデューサー、伊勢谷友介。
  • 『ブラインドネス』初日舞台挨拶にて 伊勢谷友介。
  • 『ブラインドネス』初日舞台挨拶にて 木村佳乃。
1995年に刊行された、ポルトガル出身のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」(NHK出版刊)が映画化。人々が次々と視力を奪われる奇病が発生、秩序が失われ、恐怖と絶望に覆われた社会で、何とか生きのびようとする人々の姿を描いた『ブラインドネス』が11月22日(土)に公開を迎えた。世界各国からスタッフ、俳優たちが集結した本作に日本から参加し、劇中で夫婦役を演じている伊勢谷友介と木村佳乃、そして本作の日本側のプロデューサーを務めた酒井園子が初日の舞台挨拶に登壇した。

最初に目が見えなくなる男性を演じた伊勢谷さん。監督のフェルナンド・メイレレスについて「このお話をいただく以前から尊敬する監督でした。いざ、一緒に仕事をさせてもらうとなると不安もありましたが、オーディションの段階から、こちらのそんな不安を吹き飛ばしてくださいました。僕の正直な気持ちに対して、常にクリエイティブな形で返事をくださるんです。映画の中ではひどいことが起きますが、監督のおかげでそういうシーンの撮影でも、現場は決して暗くなく、みんなで協力する空気が出来上がっていました。こういう監督になりたいな、と思いましたし、もし監督とまたご一緒できるなら、スタッフとしてでもいいので参加したいです」と興奮した面持ちで語った。撮影中のエピソードを聞いてみると「収容所のシーンの撮影がカナダで行われたんですが、夜にガエル(・ガルシア・ベルナル)やマーク(・ラファロ)たちと4〜5人でワインを飲みながら怖い話をしてたんです。そしたら、突然外から『チチチチチ…』という音がして、みんなが一斉に立ち上がってギュッとくっつきまして…。実はただのスプリンクラーの音だったんですが、30を過ぎたおっさんとおばさんがくっついてる姿がおかしかったです」と明かした。木村さんもその場に同席していたそうで「マークやガエルが『キャー』とか言って怖がってました」と証言したが、これには伊勢谷さん、「映画の中と同じで、いざというときは女性の方が強いですね。僕も劇中ではふがいなくて…」と苦笑していた。

酒井プロデューサーは「この作品と共に世界中を巡ってきましたが、日本での公開初日にこうやって舞台挨拶をするのが夢でした。本当に嬉しいです」と満面の笑みで語った。伊勢谷さんと木村さんの日本語でのシーンについて、酒井さんは「メイレレス監督が『黒澤明監督のような気分だ』と興奮していたのを覚えています」とふり返った。

木村さんは、共演したジュリアン・ムーアにかなり触発された様子。「ジュリアンの出演作を観て、作品ごとに全く違う表情を見せる素晴らしい女優さんだと思っていました。初めてお会いしたときは、上手くしゃべれないくらい緊張していたんですが、すごく気さくに話しかけてくれるんです。女優として一流であると同時に、女性としても素晴らしい方だと感じました。私もスタッフとしてでもいいので(笑)、また彼女と一緒に仕事がしたいです」と笑顔を見せた。作品について「メイレレスは人間を描いています。最悪な状況の中で、人間は何するかわからない、そういう人間の怖さ、深さが映し出されています。この作品を通じて、いかに日々の生活で自分たちが盲目であるか、見えてるようで、見えてないのではないかということを考えさせられました」と真剣な表情で語る木村さん。目が見えない人物を演じるために、木村さんは東京視覚障害者生活支援センターに通い、センターの方々に話を聞いたという。この日は、視覚障害者の方も映画を楽しめるようにという配慮で、音声ガイドつきのバリアフリー上映が行われたが、木村さんは「深いお話を伺うことが出来て、本当に感謝しております。ぜひ、映画を鑑賞された感想をお聞きしたいです」と語った。

『ブラインドネス』は丸の内プラゼールほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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