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ヤンキー魂炸裂の三郎を熱演 石黒英雄「このドラマが俳優人生の原点となった」

極悪ヤンキーを兄弟に持ってしまったがために、否応なくヤンキーの宿命を背負わされてしまった、ごく普通の内気な高校生、大河内三郎。阿部秀司の人気漫画を原作に、そんな彼の受難の道のりを強烈なギャグとキャストでもって実写化したTVドラマ「エリートヤンキー三郎」が、熱い支持の下このたび映画化された。ドラマに続き、本作で主人公の三郎を演じるのは、ドラマ「ごくせん」で一躍脚光を浴びた、石黒英雄。強烈なインパクトのある三郎役で鮮烈な映画初主演を飾った石黒さんに話を聞いた。

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『激情版 エリートヤンキー三郎』 石黒英雄
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  • 『激情版 エリートヤンキー三郎』 石黒英雄
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極悪ヤンキーを兄弟に持ってしまったがために、否応なくヤンキーの宿命を背負わされてしまった、ごく普通の内気な高校生、大河内三郎。阿部秀司の人気漫画を原作に、そんな彼の受難の道のりを強烈なギャグとキャストでもって実写化したTVドラマ「エリートヤンキー三郎」が、熱い支持の下このたび映画化された。ドラマに続き、本作で主人公の三郎を演じるのは、ドラマ「ごくせん」で一躍脚光を浴びた、石黒英雄。強烈なインパクトのある三郎役で鮮烈な映画初主演を飾った石黒さんに話を聞いた。

個性派揃いの現場で培った“原点”

ドラマ化から映画化まで足かけ2年、石黒さんはほかに類を見ないギャグセンスを強いられるこのドラマで育ち、俳優人生の原点となったと語る。
「ドラマでは俳優として全くゼロに近いような状態で入ったので、自分の想像を超える演技をベテランの方々に見せていただけて、毎日が常に刺激的な撮影でした。以前はわけの分からないまま数を重ねていた部分もあり、やっと何かを掴んだと感じることが出来たのがこのドラマだったんです。吸収しきれないくらいに勉強するところが多く、毎回反省していました。その反省をふまえ、いろんな作品への出演を重ねた上で、今回の映画のお話をいただいたんです」。

吸収しきれなかったというのも納得。石黒さんの周囲を固めるのは小沢仁志・和義兄弟に橋本じゅん、竹内力など個性とアクの強過ぎるベテラン勢だ。
「小沢さんたちは本番に何をしてくるか分からないので気を引き締めてましたが、橋本さんはテストでは大人しいのに本番でいろんなアドリブを出してくるんです。引き出しがありまくるので分からないんですよ、限界が(笑)。三郎って観客と同じ目線でほかのキャラクターを見ているんですが、石黒英雄としてではなく、三郎として気を引き締めて見ないとつい笑ってしまうのが一番の難点でしたね。せっかく面白いことをやってくださっているのに笑ってしまったら申し訳ないし、絶対に笑わないようにしてました。これだけ素晴らしい、舞台、芸人、Vシネと畑違いの方々が集まった作品に出演できて、すごく嬉しかったですね」。

「中学のときは友達とデパートの中をスケボーで走ったり、夏はプールに行ったり、温泉や花火…。楽しかったな〜」。仲間との遊びにやんちゃ、そして恋愛…と、三郎が思い描く“夢”の学生生活を、幸運なことに、石黒さん自身は体験できたようだが、唯一「ヤンキーは怖い」という点については三郎に同意のようだ。
「中学1年生のときに、何も考えずにボーっと廊下を歩いてたら、学校で一番の不良がいきなり肩をぱーんと叩いてきて、『痛えだろ!』ってそれだけ。その体験がすごく印象的で、そのときの気持ちを思い出して役作りした部分もありました。でもヤンキーは矛盾が多い気がしますよね。劇中で、三郎を“総長! 総長!”って称える軍団の雰囲気は、本物の暴走族の人たちに言わせると本当みたいですけど」。

だが、臆病でシャイな三郎も、窮地に追い込まれると眠っていた“ヤンキー魂”が目覚めて豹変。鼻の穴を大きく開いて白目を剥き、失禁まで…。その端整な顔立ちをここまで歪ませることには、さも抵抗があるかと思いきや…、「地元の友達とみんなで変顔ごっこして、携帯のカメラでパシャパシャ撮りまくっていたので、変顔は全く抵抗はなかったですね」とさらりと言う。
「僕だけでなく、この映画では小沢さん兄弟(46歳・44歳)は16歳、17歳の役を、橋本じゅんさん(45歳)も15歳という設定の役を演じてます。こういう本当にバカな映画を純粋に楽しんでほしいです。笑ってもらえるというのが一番嬉しいですね」。

“バカ”と“普通”のバランス

自他ともに認める、純度100%の“バカ映画”である本作。だが、TVドラマから2年の演技経験を経ただけあって、今回の三郎の“バカ”はちょっと違う。
「同世代の俳優との共演作を重ねたり、普通の会話劇への出演を経て、普通の高校生としての三郎の一面をナチュラルに見せていこうと監督と話し合いました。ドラマではとにかくバカを全開にしていましたが、映画では“バカ”と“普通”のバランスをうまく取ることが出来たと思います」。

それでも完璧には満足していないというストイックな一面を見せる石黒さんは、今年に入って20歳を迎えたばかり。大人への第一歩を踏み出し始めた彼が見据える理想の俳優像とは?
「みなさんに観てもらう機会が少し多くなったと思うので、成長してもっと面白いものを作りたいですし、芝居に対して常に妥協しないように心がけたいです。僕の好きな俳優はジョシュ・ハートネットさんなのですが、彼はものすごく肩の力が抜けていて、相手によって芝居が変わってしまうくらい真っ白な状態で、演技に挑んでいるように見えるんです。そういう肩の力が抜けた芝居が出来たらいいなと思いますし、そういう芝居の仕方を学んでいきたいですね」。

まっすぐな眼差しからあふれんばかりの闘志を感じさせる、俳優・石黒英雄。その熱き魂みなぎる、“エリートヤンキー三郎”にご注目!
《シネマカフェ編集部》

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