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【G.W.は何を観る?】単なる犬ドラマと侮るなかれ『ビバリーヒルズ・チワワ』

ビバリーヒルズの豪邸で、化粧品会社の女社長である飼い主の愛を一身に受けながら、何不自由ない暮らしを送るチワワのクロエ。しかし、飼い主の姪であり、いい加減なトラブルメイカーのセレブギャル、レイチェルに連れて行かれたメキシコで、クロエはいつの間にやら迷子に。危険なことがいっぱいの異国をサバイブするハメになるが…。

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『ビバリーヒルズ・チワワ』 -(C) Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.
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ビバリーヒルズの豪邸で、化粧品会社の女社長である飼い主の愛を一身に受けながら、何不自由ない暮らしを送るチワワのクロエ。しかし、飼い主の姪であり、いい加減なトラブルメイカーのセレブギャル、レイチェルに連れて行かれたメキシコで、クロエはいつの間にやら迷子に。危険なことがいっぱいの異国をサバイブするハメになるが…。

2週連続全米No.1ヒットの作品とは言え、チワワのウルウルした瞳で引っ張るだけの1時間半に違いないと踏んでいたのだが、『25年目のキス』などが印象深いラジャ・ゴスネル監督の意外な良作。世間知らずのセレブ犬がメキシコで野良犬生活を余儀なくされる展開が、まさかの深いドラマを生んでいる。犯罪者たちに目をつけられたクロエは、魔の手から逃れる過程でハードボイルドな大型犬のデルガドと出会い、『ローマの休日』ばりの格差プチロマンスに突入。ビバリーヒルズの自宅を目指す中、不法入国犬を越境させてくれるコヨーテの世話になろうとしたりもする。また、砂漠を北上中には、ミステリアスなチワワ軍団に遭遇。軍団を率いるリーダーチワワから元々はメキシコにあるチワワのルーツについて聞かされ、自身のアイデンティティと向き合うようになる。

愛すべきは、お嬢様然とはしているが、元来は素直なクロエのキャラクター。目の前に突きつけられた現実を、脅えもがきながらもひとつひとつ受け入れていこうとする姿勢が健気だ。さらに、クロエとデルガドの格差プチロマンスの着地点もポイント。大人の鑑賞に耐え得る、妙にリアルでヒネリのきいた展開に唸らされる。

多くのアニメや動物映画同様、ハリウッドスターが声優として参加しているが、クロエ役のドリュー・バリモアが、魅力的なトーンの声でいい仕事をしている。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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