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玉木艦長の号令の下、総勢12名が敬礼! 『真夏のオリオン』完成披露舞台挨拶

太平洋戦争末期、戦局が悪化する中で、米軍本土上陸を阻止すべく最後の防衛線を張った潜水艦隊の戦いを描いた池上司の「雷撃深度一九・五」を原作に、力強い生への希望を映し出した『真夏のオリオン』。5月12日(火)、本作の完成披露試写会が行われ、主人公の倉本艦長を演じた玉木宏とヒロインの北川景子に加え、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、平岡祐太、益岡徹、吉田栄作、吹越満、黄川田将也、鈴木拓(ドランクドラゴン)、太賀ら艦隊員メンバー、そして監督の篠原哲雄と監修の福井晴敏、総勢12名がステージに集結した。

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『真夏のオリオン』完成披露舞台挨拶(左から)太賀、吹越満、益岡徹、堂珍嘉邦、北川景子、玉木宏、平岡祐太、吉田栄作、黄川田将也、鈴木拓、福井晴敏
『真夏のオリオン』完成披露舞台挨拶(左から)太賀、吹越満、益岡徹、堂珍嘉邦、北川景子、玉木宏、平岡祐太、吉田栄作、黄川田将也、鈴木拓、福井晴敏
  • 『真夏のオリオン』完成披露舞台挨拶(左から)太賀、吹越満、益岡徹、堂珍嘉邦、北川景子、玉木宏、平岡祐太、吉田栄作、黄川田将也、鈴木拓、福井晴敏
  • 『真夏のオリオン』 玉木宏
  • 『真夏のオリオン』 北川景子
  • 『真夏のオリオン』 堂珍嘉邦
太平洋戦争末期、戦局が悪化する中で、米軍本土上陸を阻止すべく最後の防衛線を張った潜水艦隊の戦いを描いた池上司の「雷撃深度一九・五」を原作に、力強い生への希望を映し出した『真夏のオリオン』。5月12日(火)、本作の完成披露試写会が行われ、主人公の倉本艦長を演じた玉木宏とヒロインの北川景子に加え、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、平岡祐太、益岡徹、吉田栄作、吹越満、黄川田将也、鈴木拓(ドランクドラゴン)、太賀ら艦隊員メンバー、そして監督の篠原哲雄と監修の福井晴敏、総勢12名がステージに集結した。

真っ暗な場内に輝きを放つ、レーダー照明の演出でイベントはスタート。幕が上がり、壇上に幅12メートルもの巨大イ−77潜水艦と共にキャスト陣が一斉に登場すると、会場からは盛大な拍手と歓声が沸き起こった。実際の日本海軍艦長、橋本以行氏をモデルとした若き艦長・倉本孝行を演じた玉木さんは、「上に立つ人間はこうあるべき。いまの日本で、こういう人が上に立てば変わっていくと感じると思います。僕はこの素晴らしい人物に追いつきたくて必死にやりました」と挨拶。役作りでは堂珍さんと共に、実際に艦長を務めた方へのインタビューや現場の見学も行ったが、「(当時の潜乗員の方が)映画を観た後に『ありがとう』と言ってくださり、この言葉が全てだと思いました」と、この役に対する思い入れを見せた。

今回が初出撃となる軍医・坪田を演じた平岡さんは、「初出撃ということで軍隊について勉強することなく、まっさらな状態で撮影に挑みました。現場では艦内の衝撃を体感できようになっていて、新鮮に恐怖を感じながら演じられました」とふり返り、「いまも昔も、根本的な部分で人は変わらない。等身大の軍医長を演じたので、そのパワーを受け取ってほしい」と熱く語りかけた。

水雷長・田村役の益岡さん、インテリ航海長・中津役の吹越さんのベテラン陣は、潜水艦に乗るという使命に深く心を動かされた様子。「潜水艦に乗ったら全員死ぬんだという重い塊をどっしりと受け止めた。それが今回僕が得た一番大きいもの」(益岡さん)、「一つの失敗で全員死ぬ、成功すれば全員無事に帰れるという状況の中、(当事者の)みなさん、とてもアットホームで仲がいいということを思いながら演じた」(吹越さん)と話し、さらに吹越さんは「『真夏のオリオン』号が浮上してこないと、僕ら全員の命が危ないので(笑)、その辺を踏まえて応援していただきたい」と観客に重大な使命を託した。

そんな先輩陣の横で緊張の色を見せる最年少水兵・鈴木役の太賀さんは、「大人の方々の中で学ぶことは多く、先輩方の背中を追い続けていました」と初々しい表情で撮影をふり返った。

紅一点のヒロイン・いずみと志津子という、現代と六十年前を生きる二人の女性を演じた北川さんは、作品について「初めて原作を読んだときから全員で生き残るという、前向きな作品だなと思いました」と、自身の持つ戦争に対するイメージの変化に触れ、「戦争をご存知の方がどんどん亡くなっていく中で、この作品に携われてすごく嬉しいです」と満面の笑みを見せた。

吉田さんが演じた機関長・桑田役は、無骨だが信頼の厚い男。自身の役を「艦長への敬いと艦全体への思いやり、そして自分の任務に対しての誇りがとても強いことを意識して演じた」とのこと。「この時代に生きた日本海軍の方たちの魂、アメリカ海軍のソウルを見ていただきたい」と呼びかけた。

また、自ら回天(人間魚雷)を志願する遠山を演じた黄川田さんは、複雑な役作りを経て「とても心が痛くなり、現場ではストレスを感じていましたが、後日映画を観て、苦しんでよかったと思いました」と感慨深げにふり返り、公開の喜びを語った。

『亡国のイージス』以来4年ぶりの映画作品となる福井さんは「いまは本当に大変な世の中。絶望的な戦いという極限状態を遠くに見るのではなく、この状況をどう乗り越えたのかを感じ取ってもらいたい」と言及。タッグを組んだ篠原監督も「原作の素晴らしい感動の物語に加え、大きな映画を作れました。生きて帰ろうという力強い精神がみなさんに伝わればと思います」と満を持して作品を送り出した。

今回、玉木さんと多くの歓声を浴びていたのが、スーパーエリート艦長・有沢を演じた堂珍さん。本作でついに映画初出演を果たしたが、「自分は役者とは程遠いと思っていましたが、ものづくりに対してノーから入るのではなくいろんな方面からイエスから入ろうという気持ちになっていたときにこの作品と出会いました。有沢はすごく熱血漢で自分とはかけ離れた部分もありましたが、すごく勉強になりました」とコメント。今後の俳優活動についても「またぜひやりたいと思います」と前向きな姿勢を見せた。

そしてこの錚々たるキャスト陣の中で、ひときわ浮いていたのが、潜水艦烹炊長・秋山役の鈴木さん。「みなさんがすごくいい台詞を言う中で、僕の決め台詞は“さあ、今晩の晩飯は豪勢ですよ”ですからね。俺が『生きて帰ってこい』って言っても『お前、死にそうじゃねえか』と言われそうですし」と自虐気味に役どころを語るや、「今回は何とピンで出てますが、よくぞ僕という逸材を見つけてくれました。僕を一服の清涼剤と思ってもらえたら」と観客にアピール。つい話が止まらず、玉木さんから「時間がないので先いきましょう」と遮られる一幕もあり、会場を沸かせた。

最後に、リーダーの玉木さんの号令で一同敬礼で締め、イベントは興奮冷めやらぬうちに幕を閉じた。

玉木さんが「観終わった後に生きる活力や未来に光が増える映画」と言う『真夏のオリオン』は6月13日(土)より全国東宝系にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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