“玉ちゃん”コールにも爽やか笑顔 玉木宏「理想のリーダーを演じられたことが誇り」
真夏の空に現れたら吉兆と言われるオリオンの輝きに想いを託した一つの楽譜を軸に、米海軍駆逐艦と戦った日本の潜水艦隊の男たちの勇姿を時を超えて語り継ぐ『真夏のオリオン』。6月13日(土)、本作が公開初日を迎え、主演の玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、平岡祐太、吉田栄作、そして監督の篠原哲雄と監修の福井晴敏が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。
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観客からのおびただしい声援と握手を求める手に応えながら劇場後方より登場した玉木さん。「玉ちゃん〜!」というラブコールにも笑顔を見せ、「初日を迎えられたことをすごく嬉しく思ってます」と挨拶した。潜水艦長・倉本役を作り上げていく上で入念なリサーチも行った玉木さんだが、「俳優として、こういうジャンルの映画に関われたこと、そして倉本孝行のような理想のリーダー像を演じられたことを誇りに思っています」と達成感に満ちた表情を見せた。倉本の同志・有沢を演じた堂珍さんは、今回が映画初出演。「初めての演技挑戦に緊張しました。親友である倉本艦長との熱い友情が伝わっていれば嬉しいです」とやや緊張した面持ちで初日を迎えた。
軍医・坪田を演じた平岡さんは、「撮影中は、狭い潜水艦の中で外の世界は一体どうなってるのかと思いながら演じてました」とふり返り、「出来上がった作品はすごく大きなスケール感で、敵味方なくとても清々しい気持ちになりました」と自信たっぷりに作品を送り出した。
「がんこ親父です」と名乗り、盛大な拍手を浴びたのは、職人気質な機関大尉・桑田役の吉田さん。「もし映画が気に入りましたら、ご家族や友達とまた間を空けて劇場に足を運んでください」と観客に呼びかけた。
64年の歳月を隔て、2人のヒロインを熱演した北川さんは、「撮影からちょうど1年経とうとしてますが、やっとみなさまにこの映画をお届けできるということで、昨日は緊張して眠れませんでした。こんなにたくさんの方にお越しいただいて本当に嬉しいです」と喜びのコメント。「映画を楽しんでもらえましたか?」と観客に呼びかけると、会場いっぱいに拍手が沸き起こった。
この錚々たるキャストを率いた篠原監督は、「1年前にみんなで一生懸命作った映画が、こうして多くの方に観ていただけて本当に嬉しいです」と一言。そして、監修を務めた福井さんはというと、壇上のキャストを“美男美女”と称し、「これは席を取るのが大変だったと思いますが、みなさんこの幸運を無駄にしてはいけないと思います」と調子よく語りかけるや、「いま野球の映画やサイボーグの映画もありますが、あっちはもう十分稼いだので、これからは潜水艦の方をぜひよろしくお願いします」とライバル作品を牽制しつつ作品をアピールし、会場を沸かせた。
さらに映画の門出を祝して、戦艦の出航の際に繋がれる紙テープを再現した、会場を縦断する大掛かりな画作りも行われ、会場は興奮の渦に。そして、最後に玉木さんから「国や時代が違っても、いち人間として命の尊さなど考えることは変わらないと思います。僕自身も肝に銘じて生きていきたいと思いますし、このメッセージがたくさんの方に伝わってほしいです」とのメッセージが贈られ、イベントは幕を閉じた。
『真夏のオリオン』は全国東宝系にて公開中。