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中村蒼、10代最後のキスのお相手は…まさかの“おじさん”!?

女優の仲里依紗が“妊婦”役に挑んだヒューマン・コメディ『ハラがコレなんで』の初日舞台挨拶が11月5日(土)、東京・渋谷シネクイントで行われ、仲さんを始め、共演の中村蒼、石橋凌、稲川実代子、竹内都子、そしてメガホンをとった石井裕也監督が舞台挨拶に立った。

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『ハラがコレなんで』初日舞台挨拶
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女優の仲里依紗が“妊婦”役に挑んだヒューマン・コメディ『ハラがコレなんで』の初日舞台挨拶が11月5日(土)、東京・渋谷シネクイントで行われ、仲さんを始め、共演の中村蒼、石橋凌、稲川実代子、竹内都子、そしてメガホンをとった石井裕也監督が舞台挨拶に立った。

仲さん演じる“家なし金なし”の臨月妊婦・光子が「粋に生きる」をモットーに、自分のことは後回しに人助けに奔走する。「元気がないと言われる日本に、何かプラスになれば」(仲さん)というパワフルで心温まる一作だ。妊婦という難役をこなし、仲さん自身「やっとこの役から卒業できます(笑)。ついに産み落とすことができて嬉しい」と喜び爆発! 「本来なら周りから心配される立場なのに、それをスルーするカッコ良さがあって、私自身も見習いたい。ちょっと、ありがた迷惑な面もありますけどね」と愛着も人一倍だ。

一方、中村さん演じる幼なじみの陽一はイマドキ珍しい“日本男児”。「あんまりしゃべらないし、不器用なところは似ているかも。男らしく責任を持つ点も見習いたいですね」と語る中村さんの10代最後の好演も見どころだ。劇中では石橋さん演じる叔父と、まさかのキスシーンも…。「蒼くんのくちびるを奪ってしまって、ファンのみなさん、すみません。現場の隅で蒼くんが『10代最後のキスが…』って言ってた気がする。きっと『……』の部分は『おじさんかよ』だったはず」(石橋さん)。

その石橋さんは「本当に28歳なの? 人間として成熟しているし、自分の哲学も持っている。いまの時代の若者には珍しい」と石井監督の手腕を大絶賛。石井監督は「特に難しいことじゃなく、“粋”っていうシンプルな感覚を映画にした。自由に解釈してもらえれば幸いです」と大先輩の言葉にも、フラットな面持ちだ。

ところがほかの出演者からは「だいぶいろいろ言われましたよ。『もっと宇宙みたいに』とか『マイケル・ジャクソンみたいにテーブルをふいてみて』とか(笑)」(仲さん)、「基本シンプルだが、すごく細かいこだわりがあった」(中村さん)、「単に鯛を放り投げるシーンがあるんだけど、何度もやった。(着地したときの)頭とシッポの位置が気に入らなかったみたい」(稲川さん)、「腹筋を使わずに、ボソボソしゃべってほしいと言われた」(竹内さん)と不思議な演出にクレームが続出!? これには若き俊英・石井監督もタジタジだった。

『ハラがコレなんで』はシネクイント渋谷ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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