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『メリダとおそろしの森』大島優子インタビュー「ブレずに自分を見つめていたい」

「すごくいいスマイルで、溌剌としていて、メリダっぽさを感じる」というピクサー製作陣が彼女に贈った称賛の言葉は、実に的を射ている。ディズニー/ピクサーが史上初めて描く、女性を主人公にした愛と成長のアドベンチャー『メリダとおそろしの森』。王女という運命にもがきながら、愛する者のためにたくましく成長する新たなヒロイン・メリダは、女優・大島優子の凛とした美しさとピタリと重なる。

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『メリダとおそろしの森』 大島優子
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  • 『メリダとおそろしの森』 大島優子
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  • 『メリダとおそろしの森』 -(C) Disney/Pixar All Rights Reserved.
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「すごくいいスマイルで、溌剌としていて、メリダっぽさを感じる」というピクサー製作陣が彼女に贈った称賛の言葉は、実に的を射ている。ディズニー/ピクサーが史上初めて描く、女性を主人公にした愛と成長のアドベンチャー『メリダとおそろしの森』。王女という運命にもがきながら、愛する者のためにたくましく成長する新たなヒロイン・メリダは、女優・大島優子の凛とした美しさとピタリと重なる。

自分にとって大切なものを気づかせる存在

新時代のヒロイン・メリダという大役でハリウッド映画の声優デビューを飾ったことについて「最初は信じられなかったですね! まさか自分がメリダの声優をやらせていただけるなんて(笑)」と飾らない笑顔を見せる大島さん。特に『トイ・ストーリー』シリーズが大好きというディズニー/ピクサー作品の数々は、大島さんにとって自分にとって大切なものは何か、ということに気づかせてくれるような存在であった。
「オモチャが喋るのってすごく夢にあふれてるじゃないですか。私も小さい頃に大切にしていたお人形があったし、それが喋り始めたらどれだけ楽しいんだろうっていう気持ちを持っていたので、だからこそ『トイ・ストーリー』を観たときは“あ、こういうことなんだ!”と思いました。今回の声優を経験して、ディズニー/ピクサーの作品すべてが全世界の人に愛されるのは、作っているみなさんが本当に作品を愛しているからなんだってことを知りました。全てのキャラクターを『かわいいよね!』とわが子のように愛してる感じがいいなって」。

ディスニー/ピクサーの製作陣がキャラクターに込める愛情は、大島さんにもしっかりと伝染したようで、王家の伝統を重んじる母親に反抗するメリダの姿にも「自分の主張に耳を傾けてくれないお母様に対して、素直に自分の気持ちをぶつけていく、理想と現実の狭間で一生懸命もがき続けるところがかわいいんですよね!」と愛情を込める。
「意固地になっちゃっているところは、やっぱりまだ少女の部分が抜け切れてないのかなって思いますし、でも結婚が絡めば話はちょっと大きいので、メリダみたいになるかなとも思うし、その間に生きている感じがすごくかわいいですよね。不器用なところもあれば、かわいらしいところもある。だから素直な子なんだなって。すごく大好きです」。王女としての運命を受け入れ、真の強さを纏っていくメリダの姿は、同世代の女性はもちろん、大人の女性も共感させられるものを秘めている。その強さの糧となる家族の愛、というパワーにも「やっぱり家族ですね。お父さんもお母さんも自分のことをすごく応援してくれていますし、何よりも大切にしてくれているなと感じます」と自らを重ねる。

仕事と結婚、自分の夢と家庭を両立させる女性がもはや珍しくないこの時代にメリダという闘うプリンセスが誕生したように、プリンセスは時代を追って誕生してきた。その中でも「『美女と野獣』のベルがすごく好きなんです」とキラキラ目を輝かせる大島さん。
「彼女もお父さんをすごく愛していて、街では変わり者と言われているけど、実はすごくしっかり者で、自分を持っていて揺るがない。だからこそ心を閉ざしていたビーストの心を開いていったし、凛とした強さを持っている女性だと思うんです。美しいし、歌もうまいし(笑)。あと、プリンセスで黄色いドレスってなかなか着ないじゃないですか? 私も黄色が好きなんですけど、白雪姫みたいにかわいらしい色のドレスと違って、黄色って何か珍しくて新鮮でしたね」。

「一つの台詞にどれだけ魂が込められるのか」

ドラマ「私が恋愛できない理由」や「カエルの王女さま」など、最近の作品ではどちらかと言うとどこか自分をうまく前に出せないところから一皮剥ける女性の役のイメージが強いが、それとはまた異なり、突き進んでぶつかって自分を見つけるメリダの姿はより一層、大島さんと重なるものを感じる。それは「揺るがない」という強さである。
「ちょうど少女から大人へと変わるメリダが、自分がやりたいことと親に求められていることのギャップに悩むのはすごく共感できたんですよね。十代後半の頃は私もあったなって。でもメリダは、様々な壁を乗り越えることで、家族の大切さに気づき、自分のことや周りの状況を客観的に見られるようになる。私も自分の芯というか頑固さを持っているんですけど、だからこそ周囲の意見に耳を傾けるように意識しているんです。普通に学校生活とかでもあると思うんですけど、集団の中にいると女の子って流されたり、影響を受けたりすることがあると思うんです。でも、自分は『ブレずに自分を見つめること』を大切にしようって思っています」。

「この作品に声優として携われたことによって、一つの台詞にどれだけ魂が込められるのか、同じ台詞でもどれだけ多くの表現方法があるのかを学べた気がします。すべての台詞について自分が深く考えた上で声を入れることによって、伝わり方も大きく変わるんだなと思いました」。激しい波の中にいてもブレない強さに、本作での経験を通して加わった、ストイックに向き合う強さ。そのブレない美しさをぜひ、さらに幅広いシーンで輝かせてほしい。

(styling:片岡麻弥子/hairmake:円谷歩美)
《シネマカフェ編集部》

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