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ミラ・ジョヴォヴィッチ インタビュー 夫婦であのヒット作の“女性版”を画策中?

「コンニチハ!」と満面の笑みをたたえてミラ・ジョヴォヴィッチがインタビュールームに入ってきた。8人ものインタビュアーが半径1.5メートルほどの距離で彼女を取り囲むように腰かける。この人数、この間合いなら得意の鋭いキックで全員をなぎ倒すことなど彼女にとっては朝飯前なのだろうか? 長く美しい脚を見つめながらそんな想像をしてしまう。“美しい”ということに加えて彼女の持つ“強い”というイメージを確立させることになった『バイオハザード』シリーズの第5作となる『バイオハザードV:リトリビューション』が公開を迎える。これまでと何が違うのか? あの激しいアクションの秘密は? 彼女の女優人生そのものとも言える本シリーズへの強い思いをミラが語ってくれた。

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『バイオハザードV:リトリビューション』ミラ・ジョヴォヴィッチ/photo:Naoki Kurozu
『バイオハザードV:リトリビューション』ミラ・ジョヴォヴィッチ/photo:Naoki Kurozu
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「コンニチハ!」と満面の笑みをたたえてミラ・ジョヴォヴィッチがインタビュールームに入ってきた。8人ものインタビュアーが半径1.5メートルほどの距離で彼女を取り囲むように腰かける。この人数、この間合いなら得意の鋭いキックで全員をなぎ倒すことなど彼女にとっては朝飯前なのだろうか? 長く美しい脚を見つめながらそんな想像をしてしまう。“美しい”ということに加えて彼女の持つ“強い”というイメージを確立させることになった『バイオハザード』シリーズの第5作となる『バイオハザードV:リトリビューション』が公開を迎える。これまでと何が違うのか? あの激しいアクションの秘密は? 彼女の女優人生そのものとも言える本シリーズへの強い思いをミラが語ってくれた。

女優から一つ先へ

第1作目の『バイオハザード』公開から節目の10年目、5作目となる本作で何よりミラと彼女の最愛の夫でメガホンを握るポール・W・S・アンダーソンが重視したのは、「ノンストップであること」だったという。
「前作では刑務所に入っていたこともあって落ち着いたシーンが多かったけど、今回は常に動き回ってることを意識したわ。喋って、走って、銃をぶっ放して、また動いての繰り返しね(笑)。ポールはジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』を意識し、参考にしたらしいわ。シリーズ5作の中でも、物語が1本の線上にないという点では群を抜いてるわよ。東京、モスクワと物語の舞台も世界中のあちこちを飛び回るの。主婦のアリスもいれば、戦うアリスもいて、どれが本物なのかも分からない。朝食を作るアリスまでいてごく普通の情景に見えるけど当然、普通であるわけがないでしょ? アブノーマルな世界なの。そこを常に飛び回っている面白さがあると思う」。

夫のポールとは常に映画のアイディアについて話し合っているそうで、彼女の突飛なアイディアを彼が優しく受け止めてくれるのだとか。劇中の平穏な家庭シーンさながら、幼い娘の世話をしながら「ポール、あのシーンなんだけど…」と凄惨なアクションシーンについて夫に相談する彼女の姿を思い浮かべると、何だか笑ってしまいそうだが…。実際、本作に関して彼女は“主演女優”という枠組みを大きく飛び越え、シーンの構成から衣裳や小道具に至るまで様々なアイディアを提案し、それらが数多く取り入れられている。
「今回モスクワを舞台にすることが決まったとき、モスクワの地下鉄の駅に長いエスカレーターがあるんだけど、そこをアクションシーンに入れられたらいいねということは彼に伝えたわ。子供の頃からエンターテイメントの世界で生きてきたけど、ファッションや音楽、デザインや映画についてリサーチしていくのが大好きなのよ。いろんなものを見たり、読んだりして、どうやってフレームの中に収まるのか? ということを学んできたの。例えば『フィフス・エレメント』の頃はそんなことはほとんど理解してなかったから、リュック(・ベッソン監督)のことを信頼して全て彼の言う通りにやっていたわ。でも大人になっていろんなことを勉強して照明やカメラのアングル、3Dのことまで分かるようになって、自分がフレームの中にどう映り、どんな役割をしないといけないのか? カメラの存在を常に意識して考えるようになったの」。

歳を重ね、より激しく、より鋭く

今年の12月に誕生日を迎えると、37歳。普通に考えれば肉体的なピークはすでに超えているはずだが、シリーズを重ねるごとに彼女のアクションはより激しく、そして鋭くなっている。どのようなトレーニングを積めばあんな動きが可能になるのだろう?
「今回は9月に撮影が始まるということが決まって、2月からトレーニングを開始したの。最初は1日16時間もの長丁場の撮影に耐えうる体を作るところから始めたわ。食事制限もして白米やパン、砂糖といった白い食品は全く摂らないようにしたの。撮影が近づくと武術の先生について格闘の練習をするんだけど、キックをするにも抵抗力のあるゴムをつけて練習したわ。第3ステージはスタジオに入ってからのコレオグラフィー(振り付け)ね。小さな1シーンでも100を超える振り付けがあったりしたの。3か月の撮影の間も、私だけでなくミシェル(・ロドリゲス)やシエンナ(・ギロリー)、リー(・ビンビン)も一切オフはなしで、週末も次の撮影に臨む準備をするという本当に厳しい現場だったわ」。

アクションと言えば現在、アクションを得意とする女優陣を集めて“女性版”『エクスペンダブルズ』の製作が実現するのでは? というウワサがまことしやかに囁かれている。キャストとしてインターネット上などでは、ミラやミシェルといった『バイオハザード』メンバーの名が候補として挙がっているそうだが…。そんな話題を振ってみると、ミラからは驚きの答えが!
「そういう話をミシェルともしたの! アクションができる女優を集めて何かやろうって。ただ『エクスペンダブルズ』は80年代のスターを集めたコンセプトムービーでもあるし、もし女性版をやるならもっとスマートで知的な感じでやりたいと思ってるわ。実は、ポールが私やほかの女優のために『エクスペンダブルズ』に近いプロジェクトとして考えているものがあるようなの。とってもクールだけど、これ以上は言えないわ(笑)」。

そんなプロジェクトが『バイオハザード』の裏で進行していたとは驚きだが、肝心の本シリーズにおける最終決戦のときが刻一刻と迫っていることをこの最新作は示している。ミラ自身、10年にわたって演じてきたアリスという役との別れの瞬間が近づいていることを感じているのだろうか?
「この『バイオハザード』シリーズで新しい作品に臨むたびに、いつも『これが最後』という気持ちでいるので、あまりその“次”について話すことはないの。常に最後という意識だから、この役柄から離れることには毎回、少しの寂しさを感じるわ。ただ、ポールはスタジオに請われてではなく、常に自分でインスピレーションが沸いたときに作品を作るの。そうやって情熱と愛情が注がれているから、この作品は1本1本が特別なのね。『VI』のアイディアはもうポールの頭の中にあるはずよ。でもいまはまだこれから公開になる『V』に気持ちを集中していたいの。でもファンが望むならきっと次はあるはずよ」。

《photo / text:Naoki Kurozu》

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