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ジブリ最新作『風立ちぬ』ヒロインに瀧本美織! 西島秀俊ら追加キャストも発表

宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』のヒロインの声を女優の瀧本美織が演じることが6月6日(木)に行なわれた中間報告会見で発表された。会見にはスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも出席。西島秀俊…

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瀧本美織(菜穂子役)&鈴木敏夫プロデューサー/『風立ちぬ』中間報告会見
瀧本美織(菜穂子役)&鈴木敏夫プロデューサー/『風立ちぬ』中間報告会見
  • 瀧本美織(菜穂子役)&鈴木敏夫プロデューサー/『風立ちぬ』中間報告会見
  • 瀧本美織(菜穂子役)&鈴木敏夫プロデューサー/『風立ちぬ』中間報告会見
  • 瀧本美織(菜穂子役)/『風立ちぬ』中間報告会見
  • 鈴木敏夫プロデューサー/『風立ちぬ』中間報告会見
  • 瀧本美織(菜穂子役)/『風立ちぬ』中間報告会見
  • 庵野秀明が声優を務める主人公・堀越二郎/『風立ちぬ』 -(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK
  • アフレコ収録に挑む庵野秀明
宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』のヒロインの声を女優の瀧本美織が演じることが6月6日(木)に行なわれた中間報告会見で発表された。会見にはスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも出席。西島秀俊、竹下景子、大竹しのぶらの出演も新たに発表された。

零戦の設計者である堀越二郎と文学者・堀辰雄の2人にインスパイアされた二郎という青年を主人公にした本作。関東大震災から戦争突入へと揺れる大正から昭和の時代を舞台に二郎と結核を病む少女・菜穂子の運命的な恋を描き出す。

2010年の8月に企画の話し合いが始まったという本作だが、すでにこの3月、4月で絵の作業を終え、現在は音の作業中とのこと。鈴木プロデューサーによると戦闘機の効果音などをあえて人間の声を使用して再現しているという。

瀧本さんの起用に関しては、意外なことに現在『かぐや姫の物語』を制作中の高畑勲監督の推薦があって決まったそう。鈴木プロデューサーは「宮崎駿は高畑さんの言うことをたいてい受け入れちゃう。なぜか高畑さんが瀧本さんについて詳しくて、『瀧本美織さんがいいんじゃないの? 何より演技力が素晴らしい』と言って、宮さんも『それなら間違いない』と。オーディションに呼ぶ時点でほぼ決まっていた」と明かした。

瀧本さんは「初めて知りました!」と驚いた表情。鈴木プロデューサーによると「宮さんはこの世に存在しないような人の声を求めているようなところがある」とのことだが、瀧本さんは戦前のヒロインを演じるにあたり、「昔の映画を観てその時代の女性の話し方を勉強しました。『キューポラのある町』(吉永小百合)、『無法松の一生』(高峰秀子)を観て、『昔の人はこんなに話が早いんだ?』と勉強になりました」と明かした。

主人公・二郎をジブリとも縁の深い映画監督の庵野秀明が演じることはすでに発表されているが、本作ではジブリ作品で初となる“大人の恋愛”が描かれており、二郎と菜穂子のキスシーンも! 庵野さんとのキスシーンの収録について、瀧本さんは「緊張するかと思ったら、すんなり(キスを)しちゃいました!」とニッコリ。

一方でアフレコ中、庵野さんが宮崎監督よりも先に「OK」を出すこともあったそうで、「宮崎先生も庵野さんも2人とも指示を出すので、どっちの言うことを聞いたらいいか…(苦笑)」と収録での困惑を明かした。

鈴木プロデューサーが明かしたところによると、本作のラストシーンについて庵野さんが「このラストシーンは素晴らしい。宮崎さんにもこんなラストが作れるんだね」と絶賛したとか。宮崎監督はその言葉に「ありがとうございます」と照れたように語っていたそうだが、いったい、どんなラストになっているのか期待が膨らむ。

またこの日、上映された4分間の特別映像では、関東大震災で倒壊し、街が火に包まれる描写も。鈴木プロデューサーは、この地震のシーンを描き上げたのがちょうど東日本大震災の前日の2011年の3月10日だったことを告白。「さすがに悩んで何度も話し合ったけど、僕としては『歴史の事実に手心を加えるのは違うと思う』と伝えて、宮さんもそう思っていたようで『よし、そのままやろう』となった」と語り、「映画は時代の産物だから、起きたことに影響を受けるし、映画が時代に影響を与えることもある。だからと言ってあまりに囚われるのはおかしい。起きたことに映画がブレてはいけない」と力強く思いを語った。

鈴木プロデューサーはさらに、宮崎監督が今年72歳を迎えたことに触れ、宮崎監督に対し「これは宮さんの遺言ですか?」と尋ね、監督からは「かもしれない…」と言われたとも明かす。あくまで個人的な思いと断った上で、鈴木プロデューサーは「この映画は彼が辿りついた一つの感慨だと思った。空に憧れた青年が戦闘機を作ることになり、どんな思いで作ったのか? それは『仕事とは?』と問いかけているとも思う」と語った。

なお、追加発表された声優陣では、西島秀俊が二郎の友人で同僚の男を、公私にわたって二郎と菜穂子を支える上司を西村雅彦、その妻を大竹しのぶが演じるほか、風間杜夫が菜穂子の父、竹下景子が二郎の母、志田未来が二郎の妹、二郎の勤める会社の設計課課長を國村隼、そして、たびたび二郎の夢に現れるイタリア人の飛行機製作者のカプローニを野村萬斎が演じることが明らかになった。

『風立ちぬ』は7月20日(土)より公開。
《シネマカフェ編集部》

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