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【特集:アナと雪の女王】音楽スタッフが語る…ディズニーの名曲に息づく“伝統と魔法”

『白雪姫』に始まり、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『塔の上のラプンツェル』と上質なミュージカル仕立てのアニメーション映画を世に贈り出し続けているディズニーの、新たなる“金字塔”として注目を集める…

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クリステン・アンダーソン=ロペス(妻)&ロバート・ロペス(夫)/PHOTO:KaoriSuzuki/『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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  • 『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • ロバート・ロペス(夫)/PHOTO:KaoriSuzuki
  • 『アナと雪の女王』-(C) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • クリステン・アンダーソン=ロペス(妻)/PHOTO:KaoriSuzuki
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  • 『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
『白雪姫』に始まり、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『塔の上のラプンツェル』と上質なミュージカル仕立てのアニメーション映画を世に贈り出し続けているディズニーの、新たなる“金字塔”として注目を集める、この春公開を迎える映画『アナと雪の女王』

ディズニー史上初のWヒロインや楽曲がアカデミー賞「主題歌賞」にもノミネートされ、さらにトニー賞を受賞と、すでに世界中を魅了にしている中、シネマカフェは本作の制作スタジオであり、ディズニーの総本山であるロサンゼルスの「ディズニー・アニメーション・スタジオ」に潜入! 監督やアニメーターを始めとする制作スタッフに特別取材を敢行――連載インタビューとして、『アナと雪の女王』の魅力をたっぷりとご紹介!

運命に引き裂かれた姉妹を主人公に、凍った世界を救う“真実の愛”を珠玉のミュージカルで贈る本作。第1弾は、前述したアカデミー賞「主題歌賞」にノミネートされ、YouTubeで凄まじい再生回数を記録している本作の主題歌「Let It Go」を始め、『アナと雪の女王』を美しい旋律で紡ぎ上げた“音楽担当”のクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスの夫婦のインタビューをお届け。

取材を敢行したこの日は、“アカデミー賞・最大の前哨戦”と言われるゴールデン・グローブ賞の結果発表の翌日。本賞で「最優秀アニメーション部門」を受賞したとあって、前の夜は盛大なパーティが模様されたのだとか。それもあってかかなりご機嫌な2人は、取材部屋に入ってくるなり、主題歌「Let It Go」を披露してくれた。

英語版ではブロードウェイ女優のイディナ・メンゼルが、そして日本語版では松たか子が圧巻の歌唱力で歌い上げており、その歌声は日本でも大きな注目を集めている。「前日のパーティを楽しみ過ぎたから…期待しちゃダメ(笑)」と断りを入れた妻のクリステンだが、その歌声はイディナにも、松さんにも負けず劣らずの見事なもの! 

そんな彼女はインタビューの冒頭、「脚本にも関わったの」と早速、制作秘話を明かしてくれた。本作の楽曲を聞けば、その言葉に深く納得できる。映画において“音楽”とはただの音ではない。ことミュージカル映画での音楽は、登場人物たちの心を奏でるもの。スクリーン上には見えないが、時にはセリフで語る以上のものが語られる。

さらに、特にディズニー映画は王子様との出会いのシーンでも、登場人物たちが心の葛藤を吐露するシーンでも、ミュージカル仕立てで描かれることが多く、そこでの音楽の重要性は非常に高い。



――本作で素晴らしい楽曲を書き上げたロペス夫妻にインスピレーションを与えたものは何だったのだろうか? 夫のロバートは当時をこんな風に語る。

「『アナと雪の女王』に関わることになったのは2年前くらいかな。僕たちにインスピレーションを与えたのは、2人の子ども(アナとエルサ)の絵なんだ。僕たちにも2人の子どもがいるからね。(その子どもたちは本作で)小さい頃のアナが歌う楽曲(Do You Want To Build A Snowman?)を歌っているんだ」。


――セリフに加え、その歌の歌詞もメロディーと共に物語を進めていく核となる。幼い頃のアナの無邪気さと寂しさ(楽曲「Do You Want To Build A Snowman?」)を、不思議な力に葛藤しながらもそんな自分を受け入れるエルサの心(楽曲「Let It Go」)を、どんな思いで言葉を紡いでいったのだろうか?

「最初に参加した段階では、脚本があって、キャラクターもあって、こんなエンディングだけがあって、その時はまだミュージカルにしようとは決まっていなかったの。そこから毎日、毎日、どんなストーリーにしていけばキャラクターが自然に歌を歌い始めるのか? ってずっと話し合ったの。その瞬間の感情はどんなものなのか? ってね。だから、歌詞を作るときもあふれ出た感情を見せたかったの。でもその話合いの中から、どんどん歌詞も音楽も出来ていったわ」(クリステン)。


――壮大な“真実を愛”を描く本作だが、ストーリーだけではなく氷の結晶など美しいビジュアルで“魅せる”作品でもある。ただの雪や風ではなく、そこにはディズニーならではの魔法がかかっている。そんなビジュアルからもロペス夫妻はインスピレーションを受けたと語る。

「例えば、エルサが“雪の女王”へと変身を遂げていくときに使われている『Let It Go』なんかは、ビジュアルからのインスピレーションが大きかったと思う。最初、彼女は一国の女王様だからお城の中で王冠をかぶって女王様らしい衣装を着ているんだけど、その後、自分の力を抑えきれなくなって誰もいない山へと逃げていく…そこで彼女は初めて力を抑えていた自分から解放されるんだ。そんな自分を偽りながら演じていた“女王”から、自らを解き放った姿である“雪の女王”へと変身していくビジュアルにインスピレーションを受けたんだ」(ロバート)。



――これまでミュージカル舞台「ファインディング・ニモ」や2011年のアニメーション映画『くまのプーさん』でディズニー作品に関わってきたが、元々はブロードウェイのミュージカル音楽を手がけていたロペス夫妻。映画と舞台、そこには様々な違いがあるとも。

「一番の違いは、時間ね(笑)。舞台はワークショップなんかを重ねながらいくらでも時間をかけられるんだけど、映画は公開日が予め決まっているから、その日までに完成した作品をきちんと作らないといけないの。ほかには、アクションシーンでは映画なら音楽だけで使われることが多いけど、ブロードウェイの場合はそこも全部歌が入ったミュージカルなの」(クリステン)。

「あとは、ディズニーの音楽ってどんな人が作っても、そこには“ディズニーの伝統”のようなものが息づいているの。私たちはまず、『アラジン』や『美女と野獣』の音楽を手がけた人々が受けてきたレッスンと同じものが受けられる。その時に、ミュージカルの音楽を作るときにどんな要素を入れて、どんな音を組み合わせるのか、そういったことを教えてもらうの。でも、作るときにあぁして、こうしてなんて言われないの。ただ、ディズニーの音楽はこうだよねって、それぞれが信じているものを目指しているから、そこに伝統のようなものが息づいているのだと思うわ」(クリステン)。

そんな彼ら夫婦が『アナと雪の女王』のためにと作り上げた楽曲にも、もちろんその“伝統”はしっかりと息づいている――新たなる旋律の中で。
《シネマカフェ編集部》

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