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開幕直前ワールドカップを“ミニシアター”から見る! 出場国作品に注目

2004年の刊行以来、全世界で400万部を突破した「リスボンへの夜行列車」を、海外ドラマ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」などで知られるイギリスの名優、ジェレミー・アイアンズら豪華なキャスト陣で…

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『リスボンに誘われて』 (C)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.
『リスボンに誘われて』 (C)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.
  • 『リスボンに誘われて』 (C)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.
  • 映画『イヴ・サンローラン』 -(C)WY productions - SND - Cinefrance 1888 - Herodiade - Umedia
  • 『サンシャイン 歌声が響く街』 -(C)DNA Films
  • 『ジプシー・フラメンコ』
  • 『NO』 -(C)FABULA
  • 『グレート・ビューティー/追憶のローマ』 -(C)2013 INDIGO FILM, BABE FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA
  • 『リスボンに誘われて』 (C)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.
  • 『リスボンに誘われて』 (C)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.
2004年の刊行以来、全世界で400万部を突破した「リスボンへの夜行列車」を、海外ドラマ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」などで知られるイギリスの名優、ジェレミー・アイアンズら豪華なキャスト陣で映画化した『リスボンに誘われて』が、今秋、全国公開されることが決まった。

本作はタイトルの通り、ポルトガルの首都・リスボンが舞台。ポルトガルといえば、サッカー界随一の“イケメン筋肉男子”クリスティアーノ・ロナウドを擁し、前回の南アフリカ大会ベスト16を誇る強豪国。実は今年6月から秋にかけて、「2014 FIFA ワールドカップ」出場国の作品たちが映画界でも勢揃いする。

本作の始まりは、スイス。高校で古典文献学を教えるライムント(ジェレミー・アイアンズ)は、5年前に離婚してからというもの、孤独で毎日が同じことの繰り返しだった。ある朝、吊り橋から飛び降りようとした女性を助けたことで事態は一変。彼女が残した1冊の本に魅了されたライムントは、作者のアマデウに強く惹かれ、衝動的にリスボン行きの夜行列車に飛び乗ってしまう――。

『ペレ』『愛の風景』でカンヌ国際映画祭「パルムドール(最高賞)」を2度受賞した名匠ビレ・アウグスト監督が、ある本の著者の素顔を知る過程で、自分自身の人生を見つめ直す孤独な男の姿を鮮やかに映し出す本作。

著者の素顔と謎が明らかになるにつれ、色彩に乏しかった男の人生が色鮮やかに輝いていく旅には、『アメリカン・ハッスル』『キル・ユア・ダーリン』の英国人俳優ジャック・ヒューストン、『オーケストラ!』『人生はビギナーズ』などで知られるフランスの若手実力派メラニー・ロランほか、ドイツ、スイス、スウェーデンなど欧州全土からスターキャストが顔を揃えている。

光あふれる美しいリスボンの石畳の道路や路面電車など、テージョ川の河口に広がるノスタルジックな街並みは、アウグスト監督が紡ぎ出す映像からも堪能できる。本作のポルトガルを始め、ワールドカップ出場国を舞台にした映画が相次ぐ今年は、さながら“ミニシアター・ワールドカップ”だ。

例えば、開催国ブラジルからは、6月7日~27日まで渋谷・ユーロスペースにて「ブラジル ホラー映画祭2014」が開催される。大量の血糊を使用したスプラッター描写で知られるブラジル出身のロドリゴ・アラガオン監督にフォーカスした映画祭で、『吸血怪獣 チュパカブラ』『デス・マングローヴ ゾンビ沼』『シー・オブ・ザ・デッド』の3作が連続上映される。

イギリス代表となるのは、2007年に初演され大ヒットを記録したミュージカルを映画化した『サンシャイン/歌声が響く街』(8月1日公開)。80年代のヒット曲にのせて描かれる、結婚25周年を迎えたある老夫婦の人生讃歌は、『マンマ・ミーア!』を彷彿とさせると評判だ。

また、前々大会優勝国・イタリアからは、第86回アカデミー賞「外国語映画賞」受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(8月公開)。カンヌ映画祭審査員賞受賞作『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』で知られるイタリアのパオロ・ソレンティーノ監督がローマを舞台に、初恋の女性が亡くなったことをきっかけに “偉大な美”を求めてさまよう初老の作家の姿を描く。

そして、前回優勝国、FIFAランキング1位のスペインからは、ドキュメンタリー映画『ジプシー・フラメンコ』(8月9日公開)がお目見え。映画『バルセロナ物語』で華麗なステップを魅せたフラメンコダンサー、カルロス・アマジャ。彼が1963年に50歳の若さで亡くなってから50年、彼の姪のカリメ・アマジャや、病気を抱えながらも舞台で踊ることを夢見る5歳のフアニート少年の姿を通し、フラメンコという芸術の次世代への継承を描き出している。

スペインと同組で対戦する強豪チリからは、ガエル・ガルシア・ベルナルが主演し、第85回アカデミー「外国語映画賞」にもノミネートされた社会派ドラマ『NO』(8月30日公開)。これまでチリのピノチェト独裁政権を題材に描いてきたパブロ・ラライン監督が、同政権の終焉を描く。1988年、ピノチェトの任期延長の是非を問う国民投票。任期延長に反対する“NO”陣営は、若き広告プロデューサーのレネを採用してキャンペーンを展開する…。

ラストは、フランスの国宝級ファッションデザイナー、イヴ・サンローランの伝記ドラマとなる『イヴ・サンローラン』(9月6日公開)。サンローランの元恋人でビジネスパートナーでもあったピエール・ベルジェ氏の協力や、イヴ・サンローラン財団所有のアーカイブ衣装の貸し出し許可を得て製作された本作では、生前の彼に“生き写し”といわれる新星ピエール・ニネが、ファッション界の寵児として活躍する裏で、孤独と重圧に押しつぶされそうになっていた彼の素顔に迫っていく。

世界各国の美しい街並やその地域独特の文化を、パスポート不要で楽しめるのは映画だけ。ワールドカップで応援した国や興味を持った国を、まずはスクリーンから堪能してみては?

『リスボンに誘われて』は今秋、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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