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鬼才キム・ギドクが南北統一の願い込めて…『レッド・ファミリー』10月公開

カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンなど、ヨーロッパの伝統ある国際映画祭で、数々の賞に輝いた韓国の鬼才キム・ギドクが、製作総指揮、脚本、編集を務めた『レッド・ファミリー』。

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『レッド・ファミリー』 (c) 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
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カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンなど、ヨーロッパの伝統ある国際映画祭で数々の賞に輝いた、『嘆きのピエタ』などで知られる韓国の鬼才キム・ギドク。その彼が製作総指揮・脚本・編集を務めた『レッド・ファミリー』は、昨年の第26回東京国際映画祭で絶賛され、見事に「観客賞」を受賞した。そんな本作が、ついに10月4日(土)から全国にて公開することが決定。また、ポスタービジュアルも解禁となった。

誰もが羨む幸せそうな家族と、ケンカの耐えない家族。実は完璧に見える前者は、北朝鮮のスパイによる擬似家族で、後者は資本主義にどっぷり浸かったリアルな韓国人家族だ。2つの家族は、お隣同士として交流するうちに絆を深めていくが、完璧な一家を演じる北朝鮮スパイが失態を犯し、絶体絶命の危機に…。

今回解禁となったポスタービジュアルは、青と赤の真っ二つに分かれている背景に、4人家族が佇む。彼らの足元には軍服姿の怪しい影。完璧な一家は、実はスパイだったという設定を表現している。

また、キャッチコピーは「隣の芝生は、青い」の「青い」という文字が消され「赤い」と直されている。“理想の家族”というのはうわべだけで、実は社会主義の“アカ”い家族だったというダブルミーニングだ。

「心から南北統一を願って書いたシナリオ」と話すキム・ギドク。新鋭イ・ジョンヒョンの短編アニメを観て、「人間の苦痛を理解し、人間が生きることに温かい視線を持っている」と感じ、その思いをすべて本作に込めたのだ。その決断は間違いなかったようで、東京国際映画祭でも大絶賛を呼んだ。温かくも切ない衝撃を与える異色の感動作は「観客賞」を受賞した。

一筋縄ではいかないキム・ギドクの脚本を、新人監督のフレッシュな視点で描く『レッド・ファミリー』。センシティブな国際問題を扱いつつ、どんなドラマを魅せてくれるのだろうか?

『レッド・ファミリー』は10月4日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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