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名匠ガス・ヴァン・サントが『プロミスト・ランド』で用いた特別な演出法とは!?

アカデミー賞「脚本賞」を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のガス・ヴァン・サント監督とマット・デイモンが再びタッグを組んだ、社会派ヒューマンドラマ『プロミスト・ランド』。

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ガス・ヴァン・サント監督/『プロミスト・ランド』 (C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved
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  • 『プロミスト・ランド』ポスター (C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved
  • ガス・ヴァン・サント監督&フランシス・マクドーマンド/『プロミスト・ランド』 (C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved
  • 『プロミスト・ランド』ポスター (C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved
アカデミー賞「脚本賞」を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のガス・ヴァン・サント監督とマット・デイモンが再びタッグを組んだ、社会派ヒューマンドラマ『プロミスト・ランド』。本作でガス・ヴァン・サント監督が用いた特殊な演出方法について、初解禁のメイキング画像とともにどこよりも早くシネマカフェがお届け!

大手エネルギー会社の幹部候補であるスティーヴ(マット・デイモン)は、マッキンリーという田舎町を、仕事のパートナーのスー(フランシス・マクドーマンド)とともに訪れた。マッキンリーには次世代の天然エネルギー源である良質のシェールガスが埋蔵されており、近年の不況に大きな影響を受けた農場主たちから、相場より安く採掘権を買い占めるためだった。町の“財政再建の救世主”として迎えられたスティーヴだが、あるとき、自分自身の信念を揺るがす出来事に遭遇し、人生の重大な決断をする岐路に立たされる…。

ヴァン・サント監督といえば、マット・ディロン主演の『ドラッグストア・カウボーイ』で全米映画批評家協会賞の「脚本賞」と「監督賞」を受賞し、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』ではアカデミー賞ノミネート、米コロンバイン高校の銃乱射事件を題材にした『エレファント』ではカンヌ国際映画祭「パルム・ドール」「監督賞」をW受賞するなど、数々の賞に輝いてきた。

最近では、渡辺謙出演で青木ヶ原樹海を舞台にした映画『Sea of Trees』(原題)、人気漫画のハリウッド実写映画版『DEATH NOTE』の監督に抜擢されるなど、還暦を迎えてもさらなる高みへと邁進するヴァン・サント監督。本作においては、特殊な“サイレント・テイク”と呼ばれる、台詞を話さずに撮影する方法で撮影を行ったことが明らかになった。

作品の編集スタッフによると、俳優に表情だけで感情を表してもらう、サイレント・テイクを撮っておくと、編集作業をするとき、同じシーンの台詞のあるヴァージョンから俳優のリアクションだけを切り離すことができ、サイレント・テイクによって俳優はまた違った演技を見せることができるそう。その結果、キャラクターたちにいま何が起こっているのか、観客の理解がより深まる効果があるのだという。

マット演じる主人公・スティーブが、心惹かれるアリスを演じたローズマリー・デウィットは、この撮影方法について「俳優はキャラクターになりきって考えたり感じたりしなければならない。相手の俳優とも一緒に同じような演技をしなければならないのよ。私はとても楽しかったわ」とふり返る。

さらに、雑貨店店主のロブを演じたタイタス・ウェリヴァーは、「サイレント・テイクのおかげで演技がうまくなったと思っている。言葉がないぶん、感情レベルで耳を傾ける必要があるんだ。俳優としては一種の大きな賭けだ。でも一度経験すると、またやってみたいという気になったよ」と、監督の演出法を絶賛!

さらに、撮影監督を務めたリヌス・サンドグレンも「俳優たちからプラスアルファの実力が引き出されるんだ。近い将来サイレント・テイク時代が来ると思うよ」と、コメントを寄せている。

より真実味をおびた演技を追及するヴァン・サント監督のこだわりは、もちろん盟友のマット・デイモンにも及んだ。ヴァン・サント監督は俳優が役を作り込もうとすることを嫌がるたちで、マットがセットに初めて顔を出した日も、「メイクをしているのか?」と尋ね、マットが「ああ、うん、少しだけ」と答えると、メイクを落とさせられたこともあるとか。

ヴァン・サント監督渾身の特殊な演出により引き出された俳優たちの素晴らしい演技に注目すると、本作をいっそう楽しめるはずだ。

『プロミスト・ランド』は、8月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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