これまで『PMTV』は2回放送され、世界のセレブが取り組む社会貢献活動や、デザイン性、アート、最新テクノロジーを取り入れた最先端の「カッコいい社会貢献」と、それらがマグネットした事例を紹介。第3回放送では今回収録された座談会のほか、伊勢谷友介×浦浜アリサ×山崎亮、北乃きい×ユージ×小山薫堂といった組み合わせで、様々なアイデアを提案していく。
サッカー選手として、日本代表をはじめ、ヨーロッパのリーグでも活躍し、世界にその名を知られている中田英寿。現役を退いた今もチャリティマッチに参加する機会が多く、トレーニングを怠っていない。「数万人の観客の前で、恥ずかしくないプレイをしたい。でもやはり、時々イメージに体が追いつかないこともありますね（笑）」と笑顔で語った。中田自身が、日本のみならず海外の選手にもチャリティマッチの参加を呼びかけることも。「100人単位で、直接声をかけています。実は、現役時代より仲良くなった選手も多いですね。皆、若い時は派手にやってた人たちですが（笑）、今は、自分たちに何ができるのかをきちんと考えています。スポーツは国籍、言葉、経済、文化、政治を越えたところで繋がることができるので、海外でも積極的に取り組んでいきたいですし、日本でもどんどんそういう文化が広がれば嬉しいです」と、サッカーを通じて社会貢献を行う文化が日本でも根付いて欲しい、との願いを明かした。
そして、中田は現在、日本各地を旅して伝統工芸の職人たちと出会い、彼らとアーティスト・建築家などをマグネットし、自由な発想で新たな作品を生み出すための活動「REVALUE NIPPON PROJECT」を行っている。そのために日本を巡り始めて5年を数えるという中田は、「“伝統工芸は素晴らしい、見てくれ”とただ言うだけでは誰も見てくれない。また、その伝統工芸が現代の生活と合っていない場合もある。僕自身はモノを作るのが苦手だけど、人を口説くのは好きなので（笑）。なるべく彼らと直接話をして、職人の方々とアーティストを繋いで、新しいものを生み出そうとしています。僕は、そういう“場”を作るのが好きなんです」と、自身の立ち位置を説明。番組では、その一環として福岡で行われた、5回目を迎えるチャリティイベント「ガラ」の模様をVTRで紹介。このイベントには、世界的ブランド・GUCCIのCEOであるパトリツィオ・ディ・マルコら、中田の活動に賛同した多くの著名人も参加している。中田は「チャリティと呼ばれる活動は、“ちょっとでも良くなればいい”になりがち。そうではなくて、より良く、大きな結果を出せるようにならないといけない」と語る。福岡で開催された「ガラ」では、職人とアーティストをマグネットして生まれた、世界で1つだけの作品がオークションにかけられ、2300万円ものチャリティ金が集まった。この収益金は、伝統工芸の活性化に役立てられるという。中田は「日本から始めて、世界に広げていきたい」と夢を語った。
収録では他に、動かすだけで発電するベビーカー、踏むだけで発電する床、蹴るだけで蓄電し夜はライトを灯すことができるボールなどを、中田が実際に体験する場面も。この時も、中田は一環して「これらを、具体的にどのように活用して、どのくらいの効果や結果が出るのか」をきちんと検証しながら社会に役立てる方法を考えなければならないと持論を展開。サッカー選手の現役時代は常に“結果”を求められてきた中田だからこその説得力で、「社会貢献」を考える際の重要な視点が語られていた。
『PMTV』公式サイトでは、これまで番組で放送されてきた社会貢献活動や、放送をきっかけに行われた活動、プロジェクトに賛同した100を超える参加団体を紹介。「シェアするだけで社会貢献」というキーワードを掲げ、各コーナーの情報をTwitterやFacebookで気軽にシェアできる機能をユーザーに提供している。
■『PEOPLE MAGNET TV』
2014年9月27日（土）10:30～11:25（日本テレビ系）
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