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手塚治虫未完の作品が舞台化 「ルードウィヒ・B」制作発表会

手塚治虫の未完の作品『ルードウィヒ・B』が初の舞台化となる。手塚治虫の未完の作品『ルードウィヒ・B』が初の舞台化となる。

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手塚治虫の未完の作品『ルードウィヒ・B』が初の舞台化となる。今年夏に『ファウスト』が舞台化された話題となった、それと同じくエイベックス・ライヴ・クリエイティヴの制作、演出も同じくモトイキシゲキ氏である。
キャストは主演のルードウィヒ・B、ベートーヴェンにはA.B.C-Zの橋本良亮、モーツァルト役は同じくA.B.C-Zの河合郁人。なお、河合は『ファウスト』ではハインリッヒ・ファウストを演じ、高い評価を受けている。共演にミュージカルで活躍する知念里奈、姜暢雄、そしてベテランの里見浩太朗、浅野温子等が名を連ねている。
音楽監督は日本アカデミー賞音楽賞を3度受賞した千住明、劇中音楽の全てを担当する。また、国内外の様々な賞を受賞し、『のだめカンタービレ』等映画・ドラマで演奏指導しているピアニストの川田健太郎が本作にピアニストとして出演、他に弦楽器+木管楽器の生演奏をする予定である。
手塚の逝去により未完に終わっている作品だが、舞台版は交響曲第九番の歓喜の歌のエピソードを加えている。もちろん手塚プロダクションも企画協力に加わっている。気合いの入った企画である。

手塚治虫の未完の作品『ルードウィヒ・B』が初の舞台化となる。主演の橋本は「ベートーヴェンのファンの方々に失礼のないように演じます」と挨拶。モーツァルト役の河合は「ピアノを練習しています」と今から役作りに余念がない様子。キャスティングの理由を聞いてみたとのことで「チャラそうで鼻の形がモーツァルトに似ているって言われました。自分では似てないと思うんですが(笑)」と集まった報道陣を笑わせてくれた。
若き日のベートーヴェンの想い人を演じる知念は「千住さんの音楽が楽しみ」と語り、ベートーヴェンの母親役の浅野は「橋本君もピアノを練習しているし、見守らせて頂きます(笑)」と早くも母心。
父親役の里見は「またまた新しいジャンルの舞台でワクワクしています。歌は大好きで、この間ミュージカルをやりましたが、(自分は)歌がなかったんです。台本もハイクラスで素晴らしい。ベートーヴェンの父親は厳しい親父ですが、両親の愛情の中でもがきながら大音楽家になります。(父親は)途中で死にますが、亡霊となって出てきますよ」。とちょっぴりネタバレ。

音楽監督の千住は「ミュージカルあり、コンサート的なものもあり、の新しいジャンルです。(ベートーヴェンの楽曲は)我々人類にとって財産です。凄くいい台本で、クラシックファンを失望させないようにキッチリとした作品にしたいです。彼は人類初のプロの作曲家です。新しい世界を切り開き、そして民衆を意識した人物です。今を生きている我々に届く音楽なんです。この舞台も(ベートーヴェンの楽曲のように)メジャーになるように、新しいエンターテインメントになるように頑張ります!」と力強く宣言してくれた。

なお、今回の舞台、なんとベートーヴェンが生きた頃に使われていたクラヴィコードを使用、つまり当時の音を“出す”という。かなり本格的な舞台になりそう。
千住は「何故、ベートーヴェンの楽曲が皆さんの心を打つかを考えるチャンスだと思いますし、僕も、もう一回勉強し直しています。第九は人類史に残る大した楽曲です」と語る。第九、と言えば日本では年末に必ず歌われ、この曲を耳にすると“年の瀬”なイメージがある。千住は続けて「ベルリンの壁がなくなった時も歌われていましたね。この歌にはシラーの詞がついています、自由の歌です。最後は皆さんにドイツ語で歌って頂きますよ」と締めくくってくれた。
ドイツ語で歓喜の歌、出演者にはかなりのプレッシャーかもしれないが、出演者にとっても観客にとっても忘れられない作品になる予感がする。

手塚治虫原作 音楽劇『ルードヴィヒ・B』~ベートーヴェン歓喜のうた~
11月27日~12月6日
東京国際フォーラム ホールC
12月11日~14日
シアターBRAVA!
http://www.beethoven-stage.com

※手塚の塚は本来は旧字体です。
《高浩美》

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