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認知症の見方を変えたドキュメンタリー、“看取り”描く完結編のクラウドファンディング始動

映画監督である娘が、認知症の実母との悲喜こもごもの介護と暮らしを赤裸々にカメラに収め、「認知症の見方を変えた!」と日本中の介護当事者に元気と笑顔を届け続けているドキュメンタリー映画『毎日がアルツハイマー』シリーズ

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『毎アル ザ・ファイナル』クラウドファンディング・イメージ (C)2017 NY GALS FILMS
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映画監督である娘が、認知症の実母との悲喜こもごもの介護と暮らしを赤裸々にカメラに収め、「認知症の見方を変えた!」と日本中の介護当事者に元気と笑顔を届け続けているドキュメンタリー映画『毎日がアルツハイマー』シリーズ。このほど、その完結編『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル』のためのクラウドファンディングがスタートした。

最初は、YouTube上の短い動画から始まった関口祐加監督の『毎日がアルツハイマー』、略して『毎アル』。介護に悩む家族はもちろん、介護・医療従事者など多くの人々の共感を呼び、累計再生数は100万以上に。その反響を受けて、ドキュメンタリー映画『毎日がアルツハイマー』(2012年公開)と『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』(2014年公開)が製作された。

そして今回、製作が発表された『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル』は、認知症最終ステージに突入した母の“看取り”と“死”をテーマにした完結編。「母の“命”は介護者である自分が預かっている。その責任をどう考え、何を準備すればいいのか?」この問いが新たな“認知症探求の旅”の出発点となった。

関口監督の母・宏子さんは、2014年~2015年に脳の虚血症発作で4度も倒れ、意識不明になったが、宏子さんは全く覚えていない。一方、介護者である関口監督は、長年の両脚の痛みが悪化し、ついには歩行不能に。両脚股関節全置換の手術を受けることになったが、「死ぬのを忘れている」と笑う母は、またいつ脳の虚血症発作を起こすかわからない。初めて在宅介護に不安を覚える関口監督。そんななか、知り合いの高齢女性の死や友人のがんなど、死を意識する機会が増える。

命が尽きるその瞬間まで「生きてきてよかった」と心から満足を得られる死とは、いったい、どのようなものなのか。「幸せな“死”=ハッピーエンディング」を求め、国内外の認知症ケア施設、緩和ケア病棟などを撮影し、誰もが避けて通れない死について正面から考えていく。

今回のクラウドファンディングでは、編集・仕上げ費700万円と配給・キャンペーン費300万円の合計 1,000万円を目標とする。1,000万円達成時には、「パーソン・センタード・ケア(PCC)※」発祥の地イギリスから『毎アル2』にも出演した認知症ケア・アカデミー施設長のヒューゴ・デ・ウァール博士を日本に招聘。そのほか、支援者には鑑賞券やオリジナルグッズのほか、イベント付き試写会への招待などを用意するという(PCC=※認知症をもつ人を1人の“人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解し、ケアを行おうとする認知症ケアの考え方)。

なお、本作のクラウドファンディング実施に伴い、『毎アル』シリーズ2作のアンコール上映が決定。いずれの劇場でも、製作中の『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル』特別映像の上映と関口監督のトークイベントが開催される。

<関口 祐加監督のコメント(一部抜粋)>
『毎アル2』完成後、母は脳の虚血症発作を起こし4回も意識不明で倒れ、その度、不死鳥のようによみがえりました。しかし、同時に認知症も進行し、2017年1月の脳検診では、記憶を司る海馬の大幅な萎縮と脳内の白質病変の増加を確認しました。

母は「死ぬのを忘れている」と笑いますが、いつ脳の虚血症発作を起こすか分からない状態です。母のアルツハイマー型認知症と付き合って丸7年、「この先どのぐらい母を支えていけるのだろう?」と初めて在宅介護に不安を覚え、母の“命”を預かる責任の重さを感じました。

『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル』は2017年の完成、2018年に劇場公開予定。

『毎日がアルツハイマー』&『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』アンコール上映は2月4日(土)~10日(金)東京・ポレポレ東中野にて、2月25日(土)~3月3日(金)大阪・淀川文化創造館シアターセブンほか全国にて開催。
《シネマカフェ編集部》

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