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“兄弟映画”の名作に仲間入り!『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

ケイシー・アフレックが過去の悲劇と向き合い、1歩ずつながら再生の道を探っていく主人公を演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。ケイシーといえば、先週末に公開された『夜に生きる』で主演・監督を務めるベン・アフレック

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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 (C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
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  • ベン・アフレック&ケイシー・アフレック-(C)Getty Images
  • 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 (C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
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  • 『ギルバート・グレイプ』 (C) 1993 DORSET SQUARE FILM PRODUCTION AND DISTRIBUTION KFT.
ケイシー・アフレックが過去の悲劇と向き合い、1歩ずつながら再生の道を探っていく主人公を演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。ケイシーといえば、先週末に公開された『夜に生きる』で主演・監督を務めるベン・アフレックとは実の兄弟としてお馴染み。本日5月24日(水)は、米国では「兄弟の日」として、兄弟で映画を観に行ったり、飲みに行ったりして絆を深める日なのだそう。そこで、近い存在だからこそ、不器用な愛情表現になってしまう男同士の絆に涙する…そんな兄弟映画の傑作に注目してみた。

■主人公リーと甥パトリックの関係から見えてくる“兄弟愛”

故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”で共に暮らしてきたリー(ケイシー・アフレック)とジョー(カイル・チャンドラー)。兄に子どもが生まれたあとも、よく3人で過ごしていた。船の上でジョークを言い合いながらふざけていたときも、リーが故郷を去ることになったときにも、そして故郷を去った後も、常にリーのことを気にかけていた兄のジョー。自身の命が長くはないことを知り、悲しむリーに対して気丈に振舞いながら、独りぼっちになってしまう弟と息子パトリックのこれからを誰よりも想い、心配したに違いない。

そのさりげない優しさに、リーはジョーが亡くなったあとも救われることになる。本作鑑賞後のツイッターでも、「兄ジョーのことを思うともっと泣けちゃう。心臓病を抱え、まだ歳若い息子のこと、苦しみの中にいる弟のことを思い、何をしてやれるのか、どうしたらいいかずっと考えてたんだろう…」「兄の愛の深さがジワジワくる」など、リーとジョーの関係性に涙する人も。そんな、不器用にも互いを思い続ける関係を描いた兄弟の映画はいずれも名作ぞろいだ。

■不器用な愛に何度観ても涙!いつまでも色あせない感動の兄弟映画の名作

『ギルバート・グレイブ』ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが兄弟

自分が生まれ育った町から一度も外に出たことがないギルバートには、知的障がいを持つ弟アーニーと過食症の母、そして2人の姉妹がおり、食料品店で働きながら家族の面倒を見ていた。そんなとき、町にトレーラー・ハウスで祖母と旅をしているベッキーという少女が現れる。ベッキーの存在はギルバートの心に変化をもたらし、兄弟、そして家族の絆をギルバートを改めて気づかせていく。当時19歳でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたディカプリオの名演が光る、いつまでも色あせない珠玉の名作。そして原作・脚本のピーター・ヘッジスは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でパトリックを好演したルーカス・ヘッジズの実父というつながりも。

『レインマン』ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが兄弟

絶縁状態にあった父の突然の死。その財産相続の相手は、自分がいままで存在を知らされていなかった兄レイモンドだった。自閉症の兄に取り入り、財産をもらおうと考える弟チャーリーだったが、徐々に心の交流を通して兄弟の絆が生まれていく。自閉症の兄を演じたダスティン・ホフマンの演技は世界中で絶賛され、見事、アカデミー賞主演男優賞を受賞。トム・クルーズも青春スターから脱皮する好演を見せた。誰の心にも残る名作。

『ブラザーフッド』“韓流四天王”チャン・ドンゴン×ウォンビン

当時“韓流四天王”といわれ、絶大な人気を誇ったチャン・ドンゴンとウォンビンが兄弟役を演じた韓国の大ヒット映画。1950年に勃発した朝鮮戦争。強制的に徴兵された弟ジンソクを守るため兄ジンテもまた兵役を志願する。凄まじい戦闘の中、危険な任務に身を投じていく兄と、その姿に戸惑うジンソク。2人の溝が決定的になったとき、さらなる悲劇が彼らを待ちかまえる…。戦争によって引き裂かれる兄弟の絆に世界中が涙した、兄弟映画の傑作。

『リバー・ランズ・スルー・イット』ブラッド・ピットの美青年ぶりも話題に

モンタナ州で牧師の家庭で厳格に育てられた兄弟。だが、エリート大学の大学院を卒業した生真面目な兄ノーマンと、自由奔放で天真爛漫な弟ポールとは正反対の性格。成人してからも違う道を歩む2人だが、父親に習ったフライフィッシングだけは2人の共通の趣味であった。“川は変わらぬ姿で流れ続ける”というタイトルのもとに、兄弟の不器用さを描きながらも、どんなに離れていても、生活が変わっても絆は消えないことを感じさせる感動作。監督はロバート・レッドフォード。

■実兄ベンも絶賛の名演!「僕はケイシーのことを死ぬほど愛している」

そして『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は、実のアフレック兄弟の愛をなくしては語れない。本作のプロデューサー、マット・デイモンとは兄弟で旧友同士。ベンは初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で主演にケイシーを抜擢。同じ2007年の『ジェシー・ジェームズの暗殺』でも好演を見せたケイシーはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。自身にも不遇な時代はあったものの主演・監督作『アルゴ』でオスカーを獲得し、ダークヒーロー“バットマン”を務めるベンに対し、その後はイマイチ伸びきれないキャリアのケイシー。それを支えていたのは、やはりお兄ちゃんのベンだ。一方、ベンがアルコール中毒に悩まされていたときには、ケイシーがベンを支えるなど、お互いを気遣い、リスペクトし合ってきたアフレック兄弟。

本作でケイシーが見事オスカーを受賞した際には、ベンはケイシーに大きくハグ! 「まだまだベイビーだと思っていたのに『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の演技には圧倒されたよ。僕はケイシーのことを死ぬほど愛している。彼の成功が続くことを心から願っているよ」と語っていた。

なんと2人は、新作映画『Triple Frontier』(原題)で、『200本のたばこ』以来、実に20年ぶりとなる兄弟共演が実現しそう。偶然にも、いま日本では『マンチェスター・バイ・ザ・シー』と『夜に生きる』が1週違いで公開中。アフレック兄弟の活躍を同時に観ることができるまたとない機会。今後、監督業含め、ますます活躍していくであろう彼らから目が離せない。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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